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ヒット商品を連発 女性だけの開発チーム

2016-04-09 07:30:00 | 経済フロントライン

3月26日 経済フロントライン


革新的な開発を続ける企業5社が国から表彰を受けた。
そのなかの1つ 東海化学。
表彰されたのは
更年期のイライラなど中高年の女性特有の悩みを軽減できるというメガネ。
16日に江東区で開かれた健康に関する商品の展示会で
多くの女性から注目を集めた。
「不思議な感じ。」
「かけてみてすごく景色がよかった。」
愛知県にある従業員約400人のレンズメーカーである。
開発したのは事務や営業の経験しかない女性だけで結成されたチーム。
名付けて“女子開”。
発起人は入社32年目の金川幸子さん。
4年前 営業の仕事では満足できず商品開発をしたいと社長に直談判をした。
「通常業務に差し支えない範囲なら」と許可をもらい
メンバーを集めて開発に挑んだ。
(「女子開」統括リーダー 金川幸子さん)
「自分たちで起ち上げて自分たちでやろうと決めたので
 何か生み出さないと後には引けないところが根っこにあって
 とにかく生み出そうという原動力はすごく強かった。」
金川さんの熱意に押されて認めたものの
当時会社の上層部は心配だった。
(取締役 倉俣考志さん)
「不安ですね。
 会社としては投資が発生しますので
 物を作ることは人が動きますしお金も動きますし。」
不安をよそに目指した開発第1号は
女性の肌を美しく見せるカラーレンズだった。
レンズに着ける色を研究するため色彩心理学を学び
100枚以上の試作品を作った。
完成したレンズは
レンズと美容を結びつける斬新なアイデアは
15万枚を売り上げるヒット商品につながった。
(取締役 倉俣考志さん)
「素人の集団が勉強を重ねて商品化して
 花を開かせるのは想像してなかった。」
そして今回開発を目指したのが
中高年女性特有の悩みを軽減するレンズ。
色が気分に与える影響に着目し
神経内科医に協力を依頼した。
試作品を患者に使ってもらったところ
半数以上の女性が「イライラや不安が和らいだ」と答えた。
(神経内科医 春田博之さん)
「イライラがおさまる
 孤独感がなくなる
 温かい気持ちに包まれるとか
 満たされた気持ちになる方が多い。」
このレンズの科学的な効果についてはまだはっきりしていない。
しかし女性ならではの視点で
メガネの新たな市場を切り開こうとしていることが国から高く評価され
今回の受賞に結びついた。
女性だけの開発チーム“女子開”。
そのユニークな発想は会社のものづくりに大きな変化をもたらしている。
(「女子開」統括リーダー 金川幸子さん)
「私たちの手がけるものは
 男性目線では考えつかないことらしい。
 女性だけのチームを結成し女子目線で考える
 切り口や進み方が開発を変えたと思う。」



 

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