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“副業容認”で働き方が変わる!?

2016-04-18 07:30:00 | 経済フロントライン

4月2日 経済フロントライン


4月から社員の副業を認めたロート製薬。
会社は希望に応じて
会社が終わった後や休日に副業することを認める。
目薬で知られるこの会社。
いまアイスキャンディーの製造販売や飲食店経営
伝統野菜の販売など
事業の多角化を進めている。
さらなる新規事業を起ち上げるために
副業で人脈や視野を広げてもらおうというのである。
(ロート製薬 広報・CSV推進部 吉本有希さん)
「副業した人自身の能力やスキルがアップするのはもちろん
 社外の経験をすることで新しい事業に挑戦するときに
 力を持った人がたくさんできる。」
以前から社員の本業以外の仕事を認めてきた富士ゼロックス。
その取り組みが本業にも良い影響をもたらしているという。
営業を担当している杉谷昌彦さん(31)。
本業を終えると杉谷さんはもうひとつの仕事に向かう。
NPOに組織の運営を助言するコンサルティングの仕事である。
こうした活動で本業では得られない知識や経験を得ている。
(富士ゼロックス 杉谷昌彦さん)
「NPOや社会の課題を解決しようとする人と話をすると
 営業の目線と全く違う目線を持っている。」
この会社は杉谷さんの人脈の広さに注目し
新製品の開発会議に参加させている。
社内だけでは出てこない発想を取り込もうという狙いである。
すでに医療の分野で使う製品などで成果を生んでいる。
この会社では他にも社員の本業以外の活動から
木材などに印刷する技術が生まれた。
(富士ゼロックス 研究技術開発本部 グループ長 加藤雅弘さん)
「普段の業務では気付けなかった視点に気づける。
 企業にとってはかなり大きなメリット。」
専門家は副業に対する企業の見方が変わり始めているという。
(一橋大学 イノベーション研究センター 米倉誠一郎教授)
「副業でコネクションがある人の方がはるかに新しい知恵を持ってくる。
 企業側は
 社員が会社にいてくれて
 自分の会社だけで働いているということが意味を持つ時代から
 新しいものを生み出していく
 そこに新しい価値があると気付いた。」 
働く側も本業だけでなく副業をしたいという人が徐々に増えている。
副業を認める企業を紹介する求人サイト。
このサイトを見た人と企業の面接が行われた。
「副業OKということで紹介を受けて応募したんですけど
 いろいろな知見
 経験の幅を広げたいと思っている。」
最近 複数の会社でスキルを磨きたいという人が増えているという。
(求人サイト「パラフト」広報 松本めぐみさん)
「自分のスキルを本業と副業でチャレンジしながら
 相乗効果を持たせる働き方を希望する人が増えている。」
やりたいことを実現するために
積極的に副業を始めた人もいる。
ソフトウェア開発会社のサイボウズに勤める中村龍太さん(52)。
2年前まで別の外資系企業に勤めていたが
もっと幅広い仕事をしたいと副業を認めるこの会社に転職した。
(サイボウズ 中村龍太さん)
「中小企業をITで元気にする。
 地方をITで元気にしたい。
 いくつかのやりたいことが分かってきて
 複数の会社に所属してやることは出来なかった。」
この会社は就業時間内でも副業をすることを認めている。
本業が一区切りつくと社内の会議室に向かう。
そこで始めたのが
中山さんの副業先である別のIT企業「ダンクソフト」の社員との打ち合わせである。
中山さんは営業部門を束ね
全国各地の社員に指示を出している。
さらに土日には
農業を営む会社NKアグリで米やニンジンなど栽培する仕事をしている。
本業以外に二つの副業を掛け持ちしているのである。
(サイボウズ 中村龍太さん)
「大変と言えば大変。
 でも気持ちいいでしょ。
 違う仕事をしていると気分転換にもなる。」
中村さんは農業の仕事を本業にも生かしている。
本業でニンジンの州か首を予測するシステムを開発し
販売を始めた。
副業と本業が相乗効果を生み
大きなやりがいを感じているという。
(サイボウズ 中村龍太さん)
「やりがいは最高にいい。
 私のスキルがそれぞれの会社荷も期待されているし
 それぞれの会社から得たものを1つに集約して新しいことを作っていける。」



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