And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

ぼくは夢をみた・・1503年にランスで生まれたのだ

2015-01-17 15:39:10 | 日記
学生の時にマリアン・ムーアの「とび職」という詩を読んでデューラーを知った。steeplejackをとび職と訳すのも雰囲気出ない気がするが。いいアメリカ女流詩人はディキンソンをはじめとしてたくさんいて、そしてムーアの詩もいいとは思うのだが真剣に読もうとも思わず選集を1冊買っただけ。デューラーが住む理由を見つけるから始まりイメージがめまぐるしく発展していく。詩の内容よりデューラーがどういう画家か興味があって調べたら、宗教画のエッジングが多いようだった。リヒターの「マタイ受難曲」のレコードにも使われていて知らなかったが有名なんだと思った記憶がある。もちろんデューラーに深い意味を込めているわけではない。「ペニーレイン」とか「ストロベリーフィールズ」とか別に特別な思い入れがあったわけではなく語呂がいいからというのと同じで、詩人も大事なのは感性でじっくり考えたり裏を狙ったりとかしないものだ。そのデューラーに反応するのは読者のほうで、ティンクのようにイメージのなかを飛び回る。詩の1行目は神から与えられるといったのはボードレールだっただろうか。当たり前か、最初からこけるわけにはいかない。音楽もそう。CDになって時間が長くなると、なおさら1曲目でぱっとしないとすぐ聴くのをやめてしまう。レコードだと取りあえず片面聴こうというのはあったのだ。ハート・クレインの「橋」の序詞「ブルックリン橋によせて」を読んだときもアメリカに全く興味ないけどブルックリン橋を見たいと思ったり、チャールズ・オルソンの「マキシマス・ポエムズ」の出たし「ぼくグロスターのマキシマスより君たちへ」でグロスターはどこにあるのかと調べたり。興味は広がっていく。スタインベックの「われらが不満の冬」を読んで、題が引用されたシェイクスピアの「リチャード三世」を知った。面白いのがスタインベックはつまらなかったけどシェイクスピアに興味が移ったこと。一番は「ユリシーズ」読んでダブリン行ったことか。ジョイスに興味持ったのもT.Sエリオットを読んでいてジョイスの名前出てきたから。エリオットからダンテの神曲へ。やさしい口語訳で読んだおかげで読み切れた。この文章書いている間にマリアン・ムーアをまた読もうと全詩集を注文した。新たな出会いは果てしない。