And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

われらが不満の冬

2014-03-11 09:23:51 | 日記
聖書とシェークスピアはよく題名でも引用される。
フォークナー「アブサロム、アブサロム」聖書「響きと怒り」シェークスピア
ヘミングウェイ「日はまた昇る」聖書
トーマス・マンの「ヨセフとその兄弟たち」のように聖書の話をそのまま小説化したのもあるが、
有名なのはスタインベックの「エデンの東」これに興味持つとカインとアベルの話を知ることになるが、たぶん欧米では誰もが知っている話。それも有名になったのが小説ではなく映画。
小説は親子三代にわたる長く、つまらない話。その最後だけを切り取って名作にした。
映画だけ観るとなぜ母親が別居していて、売春宿を経営してるかとかわからないし、兄弟の父親が主人公だとも映画からわかるわけがない。でも映画で十分というか、映画がなかったらこんな小説も書いていたくらいの作品になっていたと思う。
それよりスタインベックは「怒りの葡萄」この題も聖書からの引用。これも映画になったが両方よかった。で「われらが不満の冬」でノーベル賞。間違いなくこの作品ではなく「怒りの葡萄」で受賞ということなのだろうが。
「われらが不満の冬」という題でシェークスピアの「リチャード三世」を知った。それだけ。
自分にとっては申し訳ないが「怒りの葡萄」がなかったら、スタインベックは「赤い子馬」の作家でしかなかった。

ホワイト・ペインティング

2014-03-04 09:12:06 | 日記
ロバート・ラウシェンバーグの「ホワイト・ペインティング」のアイデアからきてると思うのだけど、ビートルズの「ホワイトアルバム」のジャケット。先にやったもの勝ちだが、サイモンとガーファンクルの日本制作「グレイテストヒット」ちゃっかり白ジャケットにしている。
よくジャケット買いとかする人がいた。もちろんレコード時代。自分はまったくわからないミュージシャンのレコードをジャケットいいと買うことはなかった。好きな演奏家のジャケットがいいというのはあったが。でも1枚、中身はどうだろうとほしいと思ったのがあった。

いまだジャケットを眺めているだけでわくわくするが、中身はというとバディ・デフランコというクラリネットの演奏。何度も聴いたがつまらないなあ。紙ジャケットでCD出た。
ジャズ、クラシックのジャケットはいいのが多く、これ1枚と選べない。今のグラムフォンのCDは演奏家のアップばかりでとても買う気になれない。確かにCDはジャケットで売れないのはわかるが、過去の秀逸なジャケットまで変える必要ないだろうと思う。その点ECMはCDになってもジャケットのよさは中身と同じく変わることない。
たくさんあるジャケットのなかで何を選ぼうと考えて最初はこれ。

チック・コリアが前衛にはしっていた頃作ったグループ、サークルのテープを日本に持ってきて日本のみで発売した2枚。グループ名に引っかけて円にして色違い。シンプルなのだけれど昔から好き。これもCDになったのだけれどソニーからチックのレーベルに代わったことで、ジャケットはもちろん替わった。演奏も好き。一番輝いていた頃のチック・コリア。

「春の祭典」今ではボックスで何十種類も一度に聴けるが、レコードのときに全種類集めようかと思ったことがあった。ブーレーズのCBSのジャケットも好きなのだが、やはりこれだろう。ルソーの「夢」をモチーフにしているのだろうか。にょきっとストラビンスキーの頭が飛び出ているのが驚き。これは「春の祭典」のソニー系のボックスで紙ジャケットになっている。演奏はバーンスタイン2度目の録音だが、1度目の演奏のほうがはるかにいい。というよりこれも眺めるだけでいいレコード。

50年代後半に出てきたジャズとクラシックを融合させようという音楽サードストリームミュージックに入るのではないかと思う。サードストリームが好きで買ったのだけれど、この訳のわからないジャケットが好き。ブランダイス大学のどこかにあったのだろうか。正直なところこのジャケットが一番好き。