And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

我が名はイシュマエル

2015-01-11 09:08:46 | 日記
正規盤は全部あって、ブートも70年代そこそこ持っていてマイルスは好きでないとは言えないだろうが夢中になったためしがない。40年代の傑作といわれた「クールの誕生」大御所のあとの世代の評論家によるつまらないの大合唱で今話題に上ることない。50年代の傑作「カインドオブブルー」嫌いじゃないけど、ジャズはこれ1枚でいいとか歴史を変えただとかマイルスを好きな人はそう思って聴けばいいんじゃないのと思うくらい。60年代の傑作「ビッチェズ・ブリュー 」大先生の世紀を揺るがす傑作という言葉通り、これもとてもけなしてはいけない腫れ物だった。これを「わからん」「ノレん」という人は感性がないらしい。自分は感性がないと薄々感じてはいたがそうだったんだ。でも他人に言われたくない。品位がないともっと品位のないNHK会長に言われるのと同じで。これも普通に聴けば面白いと思う。感性がない人にはわからないと言われなければ。マイルスを神様のように崇めている人と一緒になりたくないだけだ。未だフルトヴェングラーの第九やカザルスの無伴奏チェロを崇めている爺評論家にも好きなのはわかるがもう推薦しなくていいから冥土の土産に持って行って引退してほしい。名盤の定義も少しずつ変わっていってるかもしれない。ロリンズのサキソフォンの良さがわからないやつはみたいな風潮は今ないだろう。俺たちがジャズの歴史を作っているといわんばかりのスウィングジャーナルがなくなったのも影響している。コルトレーンの最高傑作は「至上の愛」であるなどと吹き込まれるとコルトレーン嫌いになっても仕方ない。でも確かにクラシックの推薦盤はテキトウだけど、ジャズの場合、今のマイルスとコルトレーン除いて名盤イコールいいという場合が多い。エヴァンスもラファエロとの4枚はどう聴いてもいいと思うし、アート・ペッパーも「モダンアート」とか「ミーツザリズムセクション」など誰が聴いても文句なし。何でも聴いてみないとわからない。名店の高級料理も無駄金消費して食べてみないことには悪口言えないのと一緒で買って聴くしかない。ジャズ喫茶でリクエストしてもいいのだけれど、誰もが知ってる名盤だと周りの客から嫌な、もしくは馬鹿にした顔をされるであろうことを我慢しなければならないが。一番おまえふざけるなよという顔されそうな盤は「ケルンコンサート」か「リターントゥフォーエバー」それらはリクエストしないで買おう。