And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

埃の栽培

2017-09-12 08:42:44 | 日記
またまたグールドの何回形を変えて出たかわからないゴルトベルク。今回はリハーサルテイク。今更というのと、練習風景ずっと聞かされて面白いのかというのが混在。しかも腱鞘炎になりそうな分厚い解説書。こういう企画によく付いてくるレコード。グールドもまだ出す物があったのかと一部のファンにだけは喜ばれるだろう。という自分も買って1枚目聴いてみたが同じ繰り返し。チャーリー・パーカーなら3回演奏しても全部違う。クラシックはそういかない。クラシックはリハーサルテイクが成り立たないジャンルとわかっただけ。1枚は対話。英語聞いただけでわかる人でも何回も聴かないだろう。あと何枚も買わされたゴルトベルク。別にそこまで入れないでリハーサルテイクだけを集めて小さなボックスで出せばいいんじゃないか?最近のサージャント・ペパーズでもマイルスでもレコード付けてくるけど、自分たちは持ってるんだ。レコード触ったことない若いやつ向けというのはわかるのだけど。それにしても今ボックス物は安い。今度出るリヒテルのカーネギーホール、他はみんなあるのに12月だけのが欲しくてボックス買うのはもったいないと思うが、13枚組で3千円ちょっとなら1枚買ったと同じと思える。ロストロポーヴィチのチャイコフスキー交響曲全集に管弦楽も入って2千円ちょいなら解説もなにもいらない。楽章またいでも我慢する。ジャズもレコード8枚くらいを4枚に詰め込んでというCDもあるが、ジャズの場合は買う気がしない。手に入らない物が入ってるなら仕方ないけど、そういうのを買うと粗末にしそうで。そこが1枚のアルバムとして完結させるジャズと曲ごとに完結するクラシックの違い。「パーソン・オブ・インタレスト」もファイナルシーズンにやっと突入。筋も派手になった分つまらなくなってきたのでシーズン5が限界だったのか。サラ・シャヒが抜けたのも痛い。長く続いているシリーズものでもどこが面白いのかというのがあるから、アメリカ人とは好みの違いは間違いなくある。サイモンとガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」は日本で大ヒットだったがアメリカではそうでもなかった。ジャズでもそうだが日本はマイナー調がうける。ショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」もそうだ。ハリウッド映画とネオレアリズモ。ヘミングウェイとトーマス・マン。フリージャズもヨーロッパで受け入れられた。アメリカにもウォレス・スティーブンスやジョン・アッシュベリのような知性派もいる。ソール・ベロウもそうか。20世紀アメリカ詩は世界の最先端だったと思うけど、ハリウッド映画観てる人にはわからない。

砂漠の音楽

2017-09-04 13:04:05 | 日記
久しぶりに中山康樹の「ジョン・レノンを聴け!」を開きながら「イマジン」を最初から最後まで聴いた。レコードで聴いて以来40年以上は全部通して聴いていない。レコード買ったのもそれが最後。ポール・マッカートニーは「レッド・ローズ・スピードウェイ」が最後。そこで見切りつけた。いくら待ってもビートルズのような音楽は作れないんだと。CDになってからジョン・レノンはみんな買ったけれどCDは1曲2曲くらいで簡単に聴くのをやめてしまえるので、それ以降アルバム全部聴いたことがなかった。あらためて「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」を通して聴くと、意外と聴けるというのともう聴くことないだろうというのが混在。それでポール・マッカートニーでは一番ましで聴いた「タッグ・オブ・ウォー」を聴き返す。そうだこれもレコードで聴いたから「レッド・ローズ・スピードウェイ」が最後ではなかった。クリームが最たるものだけど、ロックグループのけんか別れはよくあること。そのあと個々では才能のないのに気づき再結成で昔の歌を歌い金を稼ぐのもよくあるパターン。クリームも一度だけ再結成をやったが想像するに病気のジャック・ブルースの資金集めのチャリティコンサートだったのではと思う。DVDを観るとそれだけ元気のないジャック・ブルースが目立って観なければよかったと思わせる。最近本も読んでいないから音楽のことしか書けない。バルザック読もうと買ってきたけど、いつ読み出すか。夜は語学講座の録音聞いて、ハイドンの続きを聴いて、たまってるアメリカドラマ観て、それで1日終わってしまう。何か時間を止めるものなかっただろうか。他に興味移しても金かかるだけだし、チェーホフ全集いつ読めるのだろう。と思いながらパソコン見ているとつい欲しくもないCDを注文してしまって、今回はストラヴィンスキー・アルバムコレクション。ストラヴィンスキーは昔買った22枚組CDがあるのだが、ほぼ聴いていない。今のと違い英語ではあるけれど全部に分厚い解説書がつき、歌詞もみんなついている。ただ今では字が小さすぎて歌詞も見る気がしない。アルバムごとになり、きれいな紙ジャケットではあるけれど中身は同じ。しかも1万するかしないかの値段設定もついマウス押してしまう要因。ニッティ・グリッティ・ダート・バンドやC.C.RをCDで買って昔はちっともいいと思わなかったのに聴けたり。やっと「失われた時を求めて」を再開して、いつものようにヴェルデュラン夫人のサロンに潜り込む。でもいっこうに机に山積みの本、CD、DVDはなくならず、ぼんやりとした不安も消えることはない。