植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

国営放送 国民的番組 聞いて呆れる

2020年11月11日 | 雑感
 まだ1年を振り返るには早いのですが、もう11月も半ば、今年の終わりはすぐそこまで来ているのです。昨日は森繁久彌さんと、森光子さん、高倉健さんの命日であったとか。森繁さんと森さんは浅からぬ因縁があり幾度も共演しているようです。3人の演劇・映画界の大スターが奇しくも同じ日に亡くなっている、というより、この時期にお迎えが来る人が多いように感じますね。

 紅白歌合戦の司会が決まったそうです。今年は流行りの「無観客」で実施するのだそうな。紅白歌合戦の総合司会者は男性は1980年半ばまでは原則NHKの名アナウンサー、女性は概ね大御所の歌手が勤めていました。森光子さんは司会経験が1度、森繁さんは歌手として相当昔に何度が出演していました。

 ワタシは、そもそもNHKはほとんど見ません。自民党政権への配慮あるいは政治からの統制からか「偏向的な方針や報道内容」を感じるからであります。いつの頃からか紅白歌合戦なるものにも興味が無くなって、数十年見ていません。家族が勝手にCHを回して、NHKに変わる時はあるようですが。ワタシは大晦日は格闘技(ボクシング)決めています。子供達は「笑ってはいけない」という名物番組がお気に入り、なので別室でゆっくり一人でボクシングなどを楽しむというのが大晦日の夜であります。

 紅白歌合戦は、昔から驚くような視聴率を上げピークでは70%を超えたと聞きます。徐々に低下し近年では30数%、それでもお化け番組には違いありません。ワタシが、これを見ない理由は、知らない歌手と知らない曲が殆どであるということと、知っている歌手は高齢になり、ビジュアルも歌も劣化が激しいからであります。
 
 もう一つ、そもそも男女で歌合戦、というコンセプトがいかにも戦後を引きずっているように感じるからでもあります。紅白で勝ち負けを争う必要があるのかと疑問を感じます。NHKがこのマンネリに気づかないとしたら、時代や変革を先取りすべき報道機関としてもやや物足りないとも思います。大相撲中継に固執するのも同源ですね。

 その年のはやり歌などは、もはや年配の人は知りません。若い子たちだけで終わりです。今年、トップチャートにどんな曲があったかなど大部分の人は興味すらないでしょう。
 今年は、コロナ一色の1年でもありました。働き場や音楽を披露する機会を多くの音楽家が失ったと聞きます。生計すら脅かされたのです。こんな時こそ、出来るだけ多くのミュージシャン・楽器演奏者・クラシック歌手などを集めて、穏やかに誰でも知っている曲を奏で歌ってもらうのを楽しむ、という企画に変えようという声があがればいいのに、と思いますね。

 新年を迎えるまで、ピアノ・オーケストラ・ジャズ・クラシックなどのスタンダードナンバーを、もっとも才能ある若手や世界的に評価の高いミュージシャンたちを集めて、壮大な音楽会を開けばいい、と思います。
 
 歌手や芸能人同士、仲間内でワーワー騒ぐ歌合戦、下手なコントやアトラクションなどもやめた方がいいです。バラエティーなどは民放に任せ、格調高い年末にふさわしい番組作りをした方が、視聴料を払おうという気になるのではないでしょうか。

 先日「NHK視聴料受信料の全世帯徴収」見送りという記事が出ました。早とちりのワタシは、コロナの国民負担を考慮して、しばらく視聴料免除とするのかと思いました。そうじゃなかったんですね。TVが有ろうか無かろうが、「全世帯から徴収」しようという計画が見送られた、ということでありました。そりゃそうだ。

 どんな家族構成だろうが、観ようが見まいが、収入状況がどうであろうがTVがあれば、強制納付義務があるという現行制度ですら、国民には根強い反対意見があります。お金に払うに値しないサービスに対して対価を強制するのはドロボー同然であります。サービスを受けてない人(NHKを見ない)、受けられない人(テレビ保有無し)にまで金を払えというのは、国民の財産権や自由権まで奪う暴挙なのであります。
コメント
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