植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

寒いのが嫌なのは人間も植物も一緒

2020年11月12日 | 植物
 今日明日は、この秋一番の冷え込みだそうです。早朝の気温が8℃でした。
ズボン下を履き、春にしまっておいたダウンベストを内側に、ボア張りのジャンバーを着こんで完全防寒体制であります。
 
 なにせこの時期風邪もひけないのです。コロナが再燃し、第三波が拡大しつつあります。うっかり発熱でもしようものなら病院にも行けません。あちこちの入り口では体温センサーが置かれていますし、ゴルフ場、食べ物屋さんや洋品店など方々で店員さんが検温いたします。どこでも引っかかります。

 なによりコロナにかかっていたらどうしよう、と考えて心配することが嫌なんです。おかげで、毎年2,3回は風邪をひいていたのに、相当警戒したので、今年はここまで一度も風邪っぴきにはなりませんでした。

 かかりつけの名医井上先生によれば、足元を冷やさないことが肝心なんだそうです。厚手の靴下を履き、室内でもスリッパ、出来れば電気カーペットなども付けた方がいいのです。人ごみの中に出かけることもありませんし、マスクまで着用していますから、これまで何とか無事に来れました。

 テレビでは、冬になると室内に居ることが増え、3密が多くなるのでクラスター要因となるそうであります。すでにGo-toイート・トラベルの影響で各地でじわじわ感染者が出ているのです。そして暮れにかけては忘年会をはじめ飲み会も増えます。感染の拡大・医療現場のひっ迫がまた心配な季節なんですね。

 さて、前置きはこの位で、そして植物にも冬対策をボチボチ始めました。気温が10℃を下回るようになると、耐寒性が無い(低い)植物から順に室内・温室への引っ越しが必要になります。

 越冬は①露地だと敷き藁・腐葉土・もみ殻のマルチング ②屋外・無加温の簡易(ビニール)温室 ③廊下や倉庫への格納 ④屋上温室(サンルーム)への移動と耐寒性に応じて振り分けていきます。
 
 まず、とても寒さに弱い一群(シンビジュームを除く洋ラン・アマゾンリリー・ガーデニアアフリカ・コンロンカ・イランイランなど)はもう、すぐに屋内へ退避です。アフリカや中南米・南アジアなど暑い地域の植物です。熱帯性の球根植物(そろそろ地上部が枯れて無くなります)も掘り上げるか鉢ごとしまうようにします。例えばチューベローズ・グロッパ・スパイーダーリリー・ツバメ水仙などですね。場所が確保出来れば鉢ごと、そうでなければ球根だけ掘り上げ(根がついたままでも可)段ボールにもみ殻を入れ、これに埋めておきます。丁寧にやるなら、植物名を書いたラベルをいれたネットにまとめるのです。

 次は、少しは耐寒性があるグループ、ヘリオトロープ、プルメリア・サンユウカ・ベゴニア、カニサボテン・月下美人など、マレーシア、台湾沖縄など亜熱帯地域の植物たちです。この植物たちは気温が零下になると危険なのです。今はまだ、慌てる必要がありませんが、早めに剪定し屋上の温室に格納するつもりです。モスキートフラワー、スイレンボク、あとミッキーマウスの木は2鉢、これに加えて零れ種から発芽した子供達5鉢も一緒に仕舞う必要があります。

 さらに、屋外でもなんとかなるかぎりぎりの植物群。ハイビスカス・君子蘭・ルリハナガサ・ダチュラ(チョウセンアサガオ)、ワッツ桜・フィンガーライム(柑橘)・ロンガンなどです。こうなるともはや、室内も温室もいっぱいになります。真冬になって、最低気温が零度を下回ったり強い霜が降りるようになった時だけ、廊下やら資材倉庫に一時避難させるしかありません。年越しの頃はお天気を見ながら出したり入れたり、それはなかなか大変なのであります。

 あぁ、思えば屋上に手作り温室を作ったのがきっかけ、あの時から熱帯性の植物が怖くなくなったのであります。どんどん買い込んでは鉢に植え、枯らすのがもったいなくて室内に置くという悪癖です。温室と言っても、わずか、一坪しかありません。すぐにいっぱいになってしまします。自分で蒔いた種、黙って冬越しの支度をし、なんとかかんとか粛々と寒さ対策を取るしかありません。

 暑いの寒いの言ってる場合ではないのです。これから、植物たちのネームタグと耐寒性を確認し、ちょっとずつ整理しながら屋内へ移動いたしましょう。 
 まずは、屋上の温室をきれいにし、保温効果を増すために断熱マットを敷きます。人間も植物も下から上がってくる寒さが大敵なんですな。風邪だけには気をつけてがんばりましょう。

 
コメント
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