植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

河津桜が咲いてました。

2019年02月23日 | 旅行
 ひょんなことから、伊豆に一泊することになり、飲み友達のおばちゃん企画で、伊豆の土肥温泉に行ってまいりました。ブログも一日お休み。十数年ぶりの伊豆はかなりの変貌をとげてます。吊り橋のスカイウオークから始まり、イチゴ、明太子などのテーマパーク等が建設され、道の駅も3か所、出くわしました。道の駅の数と、田舎度は相関関係にある、というのがワタシの持論ではありますが、ここでは、サラリと流しておきます。縦貫道の整備(更新してないカーナビのため、時々道なき道を走っていたことになりましたが)ほか、静岡県の本気度が伝わって来ました。しかし、同時に伊豆方面の廃れ方も実感しましたな。若い頃訪れたこのエリアはもう少し、活気がありました。寄り道した戸田(へた)では、数多くの商店が空き家となっており人がわずかしか歩いてません。道の駅にいたっては、町営と思しき立派な建物は、地元民の銭湯と化しており、ワタシが回った数多くの道の駅の中では、観光客目線では抜きんでて最低ランクでした。せめて海水浴シーズンには活況を呈していると願いつつこの町を去りました。
 それから、土肥温泉。ワタシらが泊まった、「牧水荘土肥館」やふじや旅館、玉樟園などは相当古くから営業している旅館で、宿泊代がリーズナブルなこともあって人気が高いようです。明治の初期からの歴史ある旅館ながら、室内は広く清潔、料理は充実してサービスも接客態度もとても良かったですね。ところが、最近では一人一泊5,6万円もするお宿が人気なのだそうです。箱根なんかは仕方ないかもしれませんが、修善寺や土肥温泉でも人気ランキングが上位になるようです。うーん、もったいない。
 ここも散策すると、廃業した旅館や小規模なホテルがいくつもありました。西伊豆あたりになるとさすがに経営は厳しいのでしょうね。民家も心なしか老朽化してる家屋が目立ちました。土肥の金山の観光施設も16時になると次々に店じまい、敷地内のコンビニには棚がほとんど欠品で、近日中にクローズとなるそうな。海岸の公園に河津桜が満開となってましたが、薄暮に訪れたせいもあってか、寂しげでなんとも形容し難いたたずまいでした。 
 個人の家に限らず、あちこちで枇杷が植わっています。房総もしかりですが、やはり枇杷も温暖な気候を好むのですね。塩害にも強いのでしょう。
旅に終わりには、三島大社の御朱印を貰い、「桜家」さんの、うな重を頂きました。さすがのお味!ふっくらした鰻とさっぱりしたタレを堪能いたしました。
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無知なることの恐ろしさよ

2019年02月21日 | 植物
 何とはなしに春めいてきました。日よけを施した私だけのベンチに座っていると、曇りがちな空から時折やんわりとした日差しがおりてきます。寒水仙の香りが鼻先に漂い、ヒヨドリやムクドリが、ワタシの手からビスケットのくずが撒かれるのを催促するように鳴いております。この時間がなんと心地よいことか。
 君子蘭の花蕾が上がってまいりました。洋ランセロジネ(コスモクリスタ)も5本の花茎を伸ばして、開花が始まったところ。このセロジネは芳香種としてつとに有名ですが、その香りよりも花姿がいいです。沢山ついた白い花弁の中心が鮮やかな黄色になります。水をやりすぎるワタシにとっては育てやすいですね。
 君子蘭はといえば、昨年の今頃は、いささか茫然と葉っぱが溶けたものを眺めてました。強い霜にあたりすっかり葉を凍らせたのですね。先入観で、これはほったらかしが一番、と思っていたのです。家内に言わせると、繁盛する商家のはよく育つそうな。忙しいために、家人が水やりを忘れてしまうからだそうです。義母が、君子蘭をしこたま育てていたのですが、何も知らず、毎日せっせと水をあげていたら、気づいた時には30鉢近いもののほとんどが根腐れ、2,3鉢だけがかろうじて残ったようです。これが、玄関先においてあり、「何もしないで、毎年咲くよ」(家内談)。ところが近年花が咲かなくなったので、2年前鉢替えを行ったところ、土が殆ど全部失われ、君子蘭の根と茎と葉の枯れて雲母のようにパサパサになったものに埋もれた本体を発見、新たに土を入れて植えなおしたわけですね。それにしても強健な植物ですね。
 8年前に園芸に目覚めたころは、耐寒性という言葉は意味を知っていても、園芸用語として認知してませんでした。近所のホームセンターで販売しているものは、今、植え時だろう、ここで売っているのだから、普通に育つのだろう、ぐらいの認識で目に付くものを買いあさっていたわけですね。で、冬になると、枯れます。単に地上部が枯れて翌春芽がでるかもわからず、放置したり、捨てたり、水やりしたりと、ハチャメチャでもう情けない限り。温室の必要性にそこでようやく気付いたわけです。その前に、冬は室内に取り込む、を飛ばしましたか。屋外で栽培するものを室内に取り込むために、当然ながら鉢に植えることとなります。ハイビスカスや洋ランに加え、「サンユウカ、ヤコウボク、ライチ、イランイラン」などの「熱帯性の植物をいい気になって集め、秋になると廊下にとりこみました。そこまでは良かった。ついでに、マンデビラも冬越しさせようと目論んだわけです。キョウチクトウ科、つる性で梅雨明けくらいから秋まで鮮やかな赤や紫のラッパのような花を次々に咲かせます。なかなか値段が高いので、翌年にも、と思ったのがいかんかったですね。ネットでは「室内で冬越しは出来るがやめたほうがいい云々」とありましたな。それで、どうなったかといいますと、大鉢の中がダンゴムシの大集落となっていた模様で、ある夜、一斉に鉢底から逃げ出したのです。廊下から部屋の中までダンゴムシの亡骸が散乱するありさまで、さんざんワタシはなじられ、「ルンバ」の購入を強制されました。買いませんでしたけどね。
鉢は必ず鉢底ネットでふさぎましょう
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人呼んで、七色畑

2019年02月18日 | 植物
 本日は、ジャガイモを植え付けました。定番のキタアカリとトウヤ。当地平塚は、関東では房総や三浦半島と並んで、温暖な地域です。当然ジャガイモも春秋二回栽培できます。霜に当てないことと、真夏の暑さを避けるのがコツですかね。ワタシの菜園はおおまかには二か所で、メインはバラ、野菜主体で、サブは果樹を中心に育てています。この菜園にたどり着くまでに、2千日に及ぶストーリーがあります。が、それはまた何かの折に。
 ジャガイモの傍には、ニラとニンニクがあり、いちじくやら柑橘類、りんごやブドウ棚、ベリー類と多種多様な果樹も植えてあります。それらを囲むように草花を配置しているので、見ようによってはごちゃごちゃですな。ワタシの決め事の一つは、植えたものは最後まで面倒を見るが、生えてきたものは容赦なく抜く!です。ごくたまに、見たことのない植物が生えてきた場合、その正体を見極めるため、始末を保留することもあります。もっとも、植えたら植え放し、冬に枯れてもそのまま放置なんてへっちゃらなので、知らない植物と思ったら、昔自分で植えたものだった、なんてことが常態化してますな。今は、ヒヤシンスとクロッカスと水仙が広範にかつまばらに咲いてます。球根類はだんだん区別がつかなくなって、芽を出してようやく、「あー、これね」と呟く有様です。
 今日は、トキソウの発芽を発見。ボロニアピニャータと口紅水仙各一鉢を購入。そして、大事に見守っていたウコンラッパバナの蕾を誤って落とすという、痛恨の失敗をいたしました。嗚呼。いいことばかりではない、それが人生さ。
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グリーンサム、ブラウンサム

2019年02月17日 | 植物
 もうだいぶ前のことになりますが、古くからの友人(50年来ですね)から、その言葉を教わりました。植物を上手に育てられる人達に敬意を払って、緑の指(手)と呼ぶのだそうです。ガーデニング歴7年ほどの私にはとてもその域には達し得ないのですが、そういう人を何人か知っています。どんどん枯らす人を「ブラウンサム」(火の手)とか言うそうな。せめてそう呼ばれないよう日々努力しないとね。
 未知の植物や初めて育てるものは、原産地、自生する環境はチェックするようにしています。ほとんどが行ったことのない地域ですから、その環境を想像するしかないのですが、乏しい知識で何とかその植物が喜びそうな場所で育てるようにしています。例えば、カンガルーポー、ジョーイセルリア、ボロニアなどは、ニュージーランド、オーストラリア原産ですから、日当たりがよく乾燥気味にしたほうがいいだろうなー、とか、冬場は室内に入れよ、なんて具合です。
 親戚が小田原で農家をやってますが、広い田畑と資金力を存分に生かして、蘭、山野草を大規模に栽培している由。その彼が、自慢して見せてくれたスマホの写真には「イワシャジン」の紫花が見事に咲いてました。この植物は、滝や清流の飛沫がかかるような高地にある岩場に自生するんだそうです。ワタシも3回栽培にチャレンジしましたがうまくいきませんわ。自慢したくなりますよね。
 ぼかし肥料。好気性発酵の方が、はじめての仕込みでうまくいくかやきもきしていました。三日間温度が上がらず、水を足したり、室内にいれたりしてました。そしたら、今朝、なんかおいしそうなにおいがホンワカ。急いで、ボカシに手を突っ込むと「ホホーウ!あったかい!」シアワセなひと時でした。
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いつのまにかバレンタインデーが終わってました

2019年02月16日 | 植物

 先ほどいきつけのお花屋さんに顔を出したら、お店のかな子ちゃんが、「はい、おそくなっちゃったけど、どうぞ。」と言って、なにやら包みに入ったものをいただきました。チョコだと血糖値が高くなるでしょ、と笑顔、こげ茶のハンドタオルでした。二日前がバレンタインデーだったんですな。若い頃は、義理チョコなんていって、沢山もらった時期もありました。見え張ってお返ししていたから高いものにつきました。バレンタインもクリスマスも、自分の誕生日さえもただの日になって20年以上経ちます。
かな子ちゃんのお店で先日買ったのが「へーべ ジョアンマック」。名前の由来は分かりません、人名かな。銅葉が鮮やかで、ピンクがかった穂状の花蕾がついています。アッこれはどこかで見たと思ったら、ベロニカグレースに似てます。ゴマノハグサ科、耐寒性はあるが、夏の暑さや蒸れに弱い種類で、おそらくその矮性種でしょう。まだ園芸を始めて間もないころ、ベロニカグレースを見かけて、何やらポルノ女優みたいな名前だの、と思いつつ買ってきたのですが、花壇の端っこに植えていたらいつの間にやら枯らしてしまいました。苗はなかなかの値段なので、数年後リベンジのつもりで鉢栽培し、またもや枯らしました。暑さを凌ぐのがポイントらしいですが、寒さにも弱いと思います。冬は地上部が枯れても根が生きてれば、翌春芽を出すそうです。夏場に枯らしたので確認できません。ともかく、今度はしっかり夏越しさせる覚悟です。思うに、園芸にある程度習熟してくると、冬の寒さ対策は何とかなるのですが、暑さ対策は案外難しいですね。クーラー付きの部屋に置いたとしても、夜間は冷房付け放しともいきませんから。以前素晴らしい香りを放つ花を咲かす蘭を栽培しましたが、やはり夏にダメになりました。なんでも高地や冷涼地に居住している人に夏場は預けるなんてこともあるようですよ。
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