2月もあとわずか、未明から弱い雨が降って、木々や土が湿っております。どんな散水やスプリンクラーも自然の雨には敵わない。すべてに公平で地面に落ちてきて、隅々まで植物を潤します。で、雨が上がれば雑草が急に伸びますので草取りです。昔から雨が降ったら畑に入るな、と申します。土が固くなるのでしょう。一方で降雨の後は、草が抜きやすいのも道理。そういえば、皇居の中では、雑草と呼ばないそうで、草取りも原則不可。どんな草でも名前があり、区別は出来ないというわけです。出入りの植木職人さんによれば、枯葉一枚持ち出してもいけないそうな。それにつけても、天皇陛下皇后さまには、長きにわたり大変でしたでしょうね。余計なお世話ですが、もう5年位前に退位してのんびりと暮らしていただきたかったかな。
草むしりというのは、体に不調でもない限り、まったく苦になりません。植物、とりわけ野菜を育てるのに、雑草は禁物ですし、見た目もよろしくない。誰かに指示されてやるものや対価を貰って作業すると、えてして気が重く苦痛に感じたりもします。ですが、自分でやりたい(やる必要ありと判断する)と、どんなことでも躊躇いなくとりかかれるものです。そもそも土いじりは、ワタシたち日本人にとって、DNAレベルで心地よくなるように組み込まれている、と確信しますね。遠い太古に私たちのご先祖様が、大陸から日本列島に辿り着いた時から、進化論の示す通り、農耕民族としての進化が始まったわけです。
その頃の会話はざっと以下のようなものでしょう。
「あー、ご隠居さん、てーへんだ。また裏の与太郎の野郎、畑仕事もしねーで、川遊びに行きやがった。あれじゃあ、嫁の来てはねーな。」
「権兵衛さん、お前さんみたいに朝の暗いうちから野良に出て日がな一日働いているから、子供5人食わせていける。与太郎の家の年寄りはロクに食うものもないし、あのまんまじゃ跡取りも無く家系が絶えても仕方ないなあ」
「そうなんだ、あいつね、こないだもおいらに、俺は百姓仕事は性に合わねえ、汗水たらして土まみれなんて真っ平だ、なんてぬかしやがって。」
ということで、日本人が、農耕を長い間主たる産業にして栄え、農耕を厭わないことが日本人の特性の一つとなったわけですね。漁業も然り。残念ながらワタシは、釣りは致しません。釣り糸を垂れてあなた任せで食いつくまで、じっと水面を見つめるなんてことが性に合わないのか。殺生もあまりしたくないです。
草を毟る時は「無念無想」にはなりません。あれこれ他のことを考えつつ、というのがちょうどよろしい。何よりも、人と口をきかずに、作業に没頭できるというのが実は、多くの園芸を趣味とする人たちの隠れた目的だったりするのです。世間のあらかたが、毎日誰かに指図されたり命令されたり何かに自身の行動を束縛されたりする人生を送ります。年取って年金暮らしや田舎のスローライフになって初めて、様々な呪縛から解き放たれるのです。今、世界で誰一人ワタシの一日に介入する人物はいません。気を遣うのはカミさんとわんこのスミレだけ。
さて、そろそろ草取りに戻りますかな
草むしりというのは、体に不調でもない限り、まったく苦になりません。植物、とりわけ野菜を育てるのに、雑草は禁物ですし、見た目もよろしくない。誰かに指示されてやるものや対価を貰って作業すると、えてして気が重く苦痛に感じたりもします。ですが、自分でやりたい(やる必要ありと判断する)と、どんなことでも躊躇いなくとりかかれるものです。そもそも土いじりは、ワタシたち日本人にとって、DNAレベルで心地よくなるように組み込まれている、と確信しますね。遠い太古に私たちのご先祖様が、大陸から日本列島に辿り着いた時から、進化論の示す通り、農耕民族としての進化が始まったわけです。
その頃の会話はざっと以下のようなものでしょう。
「あー、ご隠居さん、てーへんだ。また裏の与太郎の野郎、畑仕事もしねーで、川遊びに行きやがった。あれじゃあ、嫁の来てはねーな。」
「権兵衛さん、お前さんみたいに朝の暗いうちから野良に出て日がな一日働いているから、子供5人食わせていける。与太郎の家の年寄りはロクに食うものもないし、あのまんまじゃ跡取りも無く家系が絶えても仕方ないなあ」
「そうなんだ、あいつね、こないだもおいらに、俺は百姓仕事は性に合わねえ、汗水たらして土まみれなんて真っ平だ、なんてぬかしやがって。」
ということで、日本人が、農耕を長い間主たる産業にして栄え、農耕を厭わないことが日本人の特性の一つとなったわけですね。漁業も然り。残念ながらワタシは、釣りは致しません。釣り糸を垂れてあなた任せで食いつくまで、じっと水面を見つめるなんてことが性に合わないのか。殺生もあまりしたくないです。
草を毟る時は「無念無想」にはなりません。あれこれ他のことを考えつつ、というのがちょうどよろしい。何よりも、人と口をきかずに、作業に没頭できるというのが実は、多くの園芸を趣味とする人たちの隠れた目的だったりするのです。世間のあらかたが、毎日誰かに指図されたり命令されたり何かに自身の行動を束縛されたりする人生を送ります。年取って年金暮らしや田舎のスローライフになって初めて、様々な呪縛から解き放たれるのです。今、世界で誰一人ワタシの一日に介入する人物はいません。気を遣うのはカミさんとわんこのスミレだけ。
さて、そろそろ草取りに戻りますかな
