植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ネーミングはやはり大切です

2019年02月24日 | 植物
 ガンコウラン(岩高蘭)を一鉢買いました。高山植物の仲間で、今はツツジ科に編入されている、とありますね。どうみても蘭の仲間には見えず、エリカ属やコニファーに近いです。過湿と夏の暑さに弱いでしょう。匍匐性が強く大きくならないので半日蔭の花壇なんかが良さそうですが、例によってとりあえず鉢植えにします。一年中沢山の鉢をあっちやコッチに移動させるのが面白いのです。蘭と名の付くものに弱いワタシとしては、見慣れない植物で「ラン」と名前がついていると反射的に買ってしまいます。そもそも植物は、外見的特徴を主体に分類されるのだそうです。葉脈の形状、花の特徴、根の張り方等々。ランはおおまかには、単子葉植物なのでまっすぐで平行な葉脈、花にリップがある、ひげ根がない、などの要件を満たすことで定義されるのですが、命名は別物。発見者が、好き勝手に名づけるのが一般的ですから「ラン」だと思えば蘭と名付けちゃう。君子蘭やオリズルラン、ヤブランなどはみんな蘭ではありません。ワタシは、ランだと信じて相当余計な買い物をしましたよ。ランは英語でオーキッド、これはどうもギリシア語で睾丸を意味する「orchis」から来ているそうです。洋ランによく見かける株本の根茎(バルブ)が似ているからだそう。日本語では「ふぐり」、何の罪もない「イヌノフグリ」がかわいそうな気がしますな。そういえば、今盛りの花の一つが「ボケ」、これも無いでしょう。別名「放春花」も微妙な感じです。これだけ存在感があり一般的に愛好される植物なのですから、も少し気の利いた名前を付けてあげて下さい。
 このブログの名前である「槐」はエンジュと呼びまして、マメ科の落葉高木樹です。ちなみに数あるワタシの栽培植物には含まれません。槐は、その字から魔除けにいいとか、木材として高級とかで珍重され、「延寿」と当て字されて縁起がいい樹木と、特に中国では人気があります。ですが、、、、「マメ科」なのです!。ミモザアカシア、藤、ネムノキ、エニシダ等々、これらは生育が早く、あっという間に根も幹も伸びていきます。中国あたりの広大な土地の中ではどうともないですが、ワタシらの狭小ガーデンではとても育てられるものではありません。ミモザアカシアを地植えしたら、一年で2M以上の高さになり、花をいっぱいつけたにはいいのですが、木下に無数の新芽が吹きました。落ちた種子がどんどん発芽したわけです。2季咲の藤(矮小種)も用心して鉢に植えたところ、鉢底を突き抜けて。、根が地面にもぐるは、ツルは周りの鉢植えに絡みつくはで、惜しみ惜しみ処分しました。エニシダも同様、横にも上にも成長して大木化します。かろうじて「オジギソウ、キングサリ、四季咲きネムノキ、アカシア」を鉢で育ててます。マメ科の樹木は黄花が多いですね。気が付くとワタシの庭には黄色い花がたくさんあります。その訳はまた別の機会に。
 そういうわけで槐は、育てる代わりに、ブログに漢字を入れることにしました。実はわたくし、書道の趣味もありまして、3年前から本格的に教室に通って練習に励んでいるのです。書を始めると「篆刻」を学ぶことになります。作品に押されているあのハンコですな。それで骨董市で、硯などの書道用品を見つけると買ったりしているときに、この槐の文字を刻んだ篆刻を見つけたのですね。松は私の名前からとって「槐松亭」安直なネーミングではありましたが、ネット上で同名のものがヒットしないので、悪くはないでしょう。
コメント
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