キャベツの株が二つです。何度かキャベツ作りをいたしておりますが、葉が丸まらなかったり、ヨトウムシにバリバリと齧られたり、ヒヨドリがご飯にしたりと、散々でありましたから、作る意欲も失せようというもの。
他の植物を買ったついでに買ったキャベツ苗を植えてあったのですが、首尾よく生育していたと思ったら、虎の子の苗の一つに、中心の柔らかい結球部分に盛大な糞があり、食い散らかした後がありました。念のためその元凶を探しましたが影も形も無く、「ヨトウムシ」に認定です。アオムシ他の害虫は必ずその近辺にいますが、ヨトウムシだけは日中土中に実をひそめ、夜陰に乗じて狼藉の限りをはたらきます。ですから「夜盗虫」です。園芸家・農家さんにとっては「不倶戴天の敵」であります。
対処方法は三つ、土中を掘って見つけるか、夜中に懐中電灯で照らして探すか、さもなくば殺虫剤です。周りを手で掘ったものの姿が見えません。やむなく殺虫剤「プレバソンフロアブル」を使いました。この薬は、ヨトウムシなどの蛾・蝶に効果が高いのです。ゼンターリなども有効ですが、前者のメーカー「日産化学」に倅が勤務しているので、これを贔屓にいたしております。
通常は薄めて噴霧器などで散布するところですが、なにせわずか2株で居所の見当が付いているので、濃度を高めて(100倍)、潅注いたしました。株元にピンポイントで注入ですね。勿論用法は守っております。すると、見事翌日から食害が止まりました。やつを退治したか否かは関係ありません。野菜に被害が出なければいいわけですから。
次に、種から育てたヤマザクラ、鉢植えにいたしておりましたが、いい加減水遣りも面倒になりましたので、以前取り寄せた「モミジアオイ」の苗と一緒に地植えしました。すると、なんということでしょう、あの憎くきコガネムシの幼虫が2,3匹土中に居りました。コガネムシは少なくとも20以上の卵を産み、これが孵化すると腐葉土などの有機物を食べて大きくなります。食べつくすとそこらの根っこを片っ端から食い荒らしますので、鉢植えなら一冬で、植物は枯れ死します。地植えだと幾分被害は小さいとはいえ根を荒らされますので駆除が必要です。ワタシは様々な苦い経験から、ダイアジノン粒剤がベストと考えてこれを、年に10袋近く消費します。
本来なら、土に混ぜるところですがそうもやっていられないので、手でつかんでパラパラと撒くことにいたしてます。これを撒いたところはほぼ確実に駆除できているようですが、そこはどうしてもカバーし損ねる場所が出来るのです。
ダイアジノンも3%配合と5%配合があり、当然パーセンテージが大きいほど効き目が強く、用法や対象の植物も制約が多くなります。でも食べ物(野菜果物類)でなければ、そんなこと関係ねー、で済みますね。ぶどう棚には、10月頃までしつこく来ていましたが、何故か収穫が終わると居なくなりました。よく見ると、あちこちに成虫の死骸が見つかります。こいつらの何割かは産卵しているわけで、油断も隙もあったものではありません。
それで、ダイアジノンをばら撒くわけですが、そこには二つの問題点があります。一つ目は、同じ薬剤ばかり使うと、虫の方に耐性が出来て効きづらくなるということです。ですから、プロの農家さんや園芸家は3種類ほどの殺虫剤をローテーションで使用するらしいです。もう一つは、先日これをJAで購入してはたと気づいたので、なんと一個1700円で売られていたのです。
高い!!!
たかがコガネムシごときに、年間2万円近くも出費させられているのですよ。
必要経費ではありますが、ネットで調べてみたら最安値1283円!
あいたた、やられた。来年はどうせ買うのですからドーンと10個まとめ買いしますよ。1万円以上送料無料だし。