すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【キリン杯】小林祐希という大きな収穫 〜日本3-3ハイチ

2017-10-11 09:39:02 | サッカー日本代表
彼はテストに合格した

 1失点目を喫するまでの約30分間、ヤングジャパンはハリルの考えるサッカーとはまったく別のサッカーをした。2タッチ以内でグラウンダーのボールをテンポよくつなぐサッカーだ。よくポゼッションし、ボールを回した。特に相手が引いているときにはこういう試合運びが必要だ。速攻と遅攻を使い分ける、日本のニュースタイルが見えたと感じた。急造チームとあって、彼らは「自分の頭で考えて」ああいうサッカーをしたのだろう。そこはポジティブに評価したい。

 選手別では、ニュージーランド戦に引き続き、小林祐希が幅広く動いて完全にチームの軸になっていた。タイミングよくサイドチェンジのボールを出し、絶妙なスルーパスも放っていた。エクセレントだった。乾も鋭い動きで躍動した。この日の彼はけっこう絞り気味で、あまりサイドに張りっぱなしにならずにプレイしていた。

 スタメンはGK東口に、DFは右から酒井高徳、昌子、槙野、長友。中盤はアンカーを遠藤航が務め、インサイドハーフに小林祐希と倉田。最前線は右から浅野、杉本健勇、乾。システムは4-3-3だ。

 ゲームは前半7分に倉田、17分に杉本が得点し、ワンサイドゲームになるかと思われた。実際、前半28分に初失点を喫するまで、日本はいいテンポで試合を進めていた。ところがハイチは1点を返すととたんにペースをつかんだ。連携がバラバラで個で勝負するだけのハイチに日本は次々3点を叩き込まれ、終了間際に香川のワザありのゴールで追いつくのがやっとだった。

 あの相手に3失点は問題だ。失点シーンは緻密に分析し、今後に生かす必要がある。相手にボールを持たせてカウンター狙いで戦う日本のスタイル上、守備の固さは必須だからだ。とはいえこの試合は、小林祐希という大きな収穫を得たことで満足したい。日本はかけがえのない戦力を発掘した。香川はもう必要ないだろう。
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