すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

「生きにくさ」を感じる子供

2007-11-01 09:56:56 | エッセイ
 幼稚園児くらいの頃、おじいちゃんちの土間に犬のゴローがグダーッと寝てるのを見て、「ゴロー、お前はいいなあ。毎日寝てるだけでいいんだもんなあ」と思った。

 というか、なぜかさっき突然そんな記憶がよみがえってきた。

 だけどよく考えたら……残業だらけで休日返上な40代汗だくサラリーマンとかがコレ考えるならわかるんだけど、幼稚園児がなんでこんなこと考えるんだろう? (理由についての記憶はない)

 ふつうなら「いいよなあ」と考えたあと、「それにひきかえ俺の場合は……」って続くのが自然だと思うんだけど。たとえばこんなふうに。

「ゴロー、お前はいいなあ。寝てるだけでいいんだもんなあ。それにひきかえ僕なんか、毎日塾に通って勉強勉強だもんなあ」

 ところが私は別に幼稚園時代から塾に通ってたわけじゃない。

 それどころかよその家庭とくらべたら、無茶なくらいに放任されていた。だいいち「勉強しろ」なんて親に言われた記憶がない。「自分の頭で考えろ」ってのが親の方針だったのだ。
(だからこんな大人になるんだけどな。ほっとけアホ)

 してみると私は、幼稚園児だってのに理由もなく「生きにくさ」を感じてたってことなのかなあ。いやもうそれ以上の記憶がないからわかんないんだけど。

 ところでみなさんは、もう一度生まれてくるとしたら何になりたいですか?

 私は犬のゴローです。

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