工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

岡谷のフェデラル製機関車

2017-11-05 17:16:06 | 日記


岡谷インターから至近
岡谷市のごみ処理場と隣接の公園に去年ナロー機関車が保存されました。



ゴミ処理場が「エコポッポ」だから機関車を置いたのか?
・・・内燃機関車は「ポッポ」ではないと思うけど特に彼の来歴などの紹介はありません(汗




さて、保存されたのはナローの機関車
諏訪湖の釜口水門の工事で岡谷組が使用した機関車2両のうちの1両のようです。
この工事は昭和3年~11年に行われ、受注者の岡谷組はアメリカから2両の機関車を輸入して使用しました。
(現在も盛業の岡谷組さんHPより)

「FEDERAL」というのは聞いたことが無いメーカーですが、RMの「編集長敬白」によれば1950年代までアメリカにあったトラックメーカーのようです。
岡谷組はこの時この機関車と、現在は釜口水門に保存されているプリマス製の機関車を導入しました。
・・・1両づつ違うメーカーってのは試行錯誤の結果なんだろうけど、2両しかないのに効率悪そうw





腰が高くてちょっと不格好な感じです。
やたら高さがある台枠は陽印などもなくフラットですが角ばっています。



エンジンルームを覗くとFEDERALのエンジンと何故かFORDのタンク
上手い具合に凹ませてあるし、やはり後天的な改造でしょうか?

上回りは同時に輸入されたと思われる釜口水門のプリマスとよく似ており、岡谷組で戦後?改装されたと思われます。
・・・という事は戦後も使用実績があるということ。
80年代から行方不明という事ですが、もしかしたらどっかで使われたのかもしれません。
プリマスはフリクションですがこちらはギヤミッションなので、まだ使いようがあるかも。
・・・まぁそんな事はないか?



(釜口水門に保存のプリマス)
・・・昭和3年に2両輸入されてどちらも現存というのはなかなか凄い。



Hゴム窓のキャブは片側に扉があり、普通に開けることが出来ます。
キャブの中は超シンプル



タレ目の前面窓が印象的です。