信濃の国にも春が来ました。
花粉がキツいのですが我慢wして木曽の野尻森林鉄道の跡を訪ねてきました。
出発は南木曽の柿其停車場
いまでも森林管理署の施設として使用されています。
当時の機関庫もそのまま車庫として残っており、土間には今もレールが敷いてあります。
木曽で当時のレールが敷いたままになっている所は非常に珍しいです。
野尻森林鉄道柿其線は中央本線野尻駅~柿其停車場を結んでおり、中央本線・国道19号が木曽川の東側を通っているのに対して西側を走っていました。
森の中に現れる石造の遺構はまさに遺跡
ここを運材台車を連ねた蒸機が行き来していたのでしょう。
谷に聳え立つ橋脚
特に調査せずに訪問したのですが、6か所のトンネルと3か所の橋がありました。
石組みはどれも緻密で、中央本線のそれに劣らない立派な作りをしています。
途中にあった切り通し
廃線後60年程が経ち、自然に還ろうとしていました。
・・・こうした中に一人で立つと、自然は人の行為を超越した力と時間を持っているのだと思えてきます。
野尻で有名な木曽川鉄橋
林鉄はここで木曽川を渡り、東岸の急勾配を登って中央本線の野尻駅へ向かいました。
オマケ
野尻の国道沿いにある製材所
趣味人なら必ず目について脇見して通るでしょうw
※この区間はいくつか危険個所があり山の装備が必要です。野生動物と遭遇する恐れもありますので訪問はおススメしません。自己責任でお願います。