工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

津川洋行の南部縦貫レールバスの動力化

2023-10-23 20:57:17 | 今日の製作所
何をいまさらという感じですがやってみました。



実物が休止になる97年頃に発売、思えばかなり昔の製品になったのかもしれません。
・・・トミックス製品も2002年発売ともう20年以上前なんですね・・・

自分が本格的に模型店に通うようになったのはだいぶ後なのですが、在庫品なのか再販品なのか店頭に並んでいた記憶があります。
・・・そのクオリティーと価格で手は出ませんでしたがw

しかし改めて見ると全体のプロポーションは似てる(やや屋根が薄いか?)し、表記もキチンと入っているし、キハ101と102のナンバーそれぞれ発売している点など結構見どころもありますね。
手作り感というか味わい深い結構印象に残っている製品です。

模型仲間(大先輩ですが)から譲っていただいて何年かジャンク箱に仕舞っていたのですが、思い立って動力化してみました。

動力化の方法はKATOチビ客車動力を使用するのが定番ですが、製品の味を最大限活かすようにわざわざ製品の床板を利用しています。
・・・チビ客車だとおなかのウエイト(現行品はプラですが)が目立って下回りがマッシブな感じになってしまいますしね・・・





使用したのはKATOの小型ボギー動力
モーターと車輪、ウォームギヤを使います。台車上に付いているウォームギヤは軸が抜けるのと、モーターの軸と同じ径なのがポイントです。
床板に穴をあけてウォームとギヤ付き車輪が噛合うようにモーターを固定すれば駆動部はOK

集電は今更普通に作ってもなということで、ボタン電池で動くようにしました。
・・・実は集電装置を作るのが大変というのは結構ありますw
LR44を横から差し込めるような電池ボックスをプラ角材で製作し、接点部分は銅箔テープです。
銅箔テープは自在な形にカットしてそのまま貼付けでき、ハンダもできるので大変重宝します。
横にはON/OFFスイッチも取り付け。小さい汎用品です。
・・・取り付け位置を考えなかったのでスノープラウが邪魔で操作するのにピンセットが必要になってしまいました。



製品は窓ガラスパーツで床板の高さを調整する構造になっています。
これが精度がイマイチすぎてちゃんと嵌らず、腰高になったりしているのですがソレはソレw
モーターを入れると上が干渉してこのパーツは使えない(というか元々上手く嵌らないのですがw)ので、床板は車体に固定の角棒と床板にツメを作って対応しました。





フロントガラスは歪みが酷かったり傷があったりするのですが、一応モールドがあるのでこれも味わいのうちwとしてパーツを切出して上から嵌め込み。まぁこれはこれで良し(汗

車体はディテール!?というレベルなので最低限の色差しと屋上のスミ入れのみ。

ということで製品の味わいを残したままの動力化、完成です。

2軸なので通常なら集電性能に不安がありますが、電池内蔵でレイアウトをゆっくりと快走します。
ぼけ~っとひたすらに眺めていたくなります・・・


小林信夫氏の駅を作る

2023-10-12 20:59:20 | 今日の製作所
本ブログを読まれる方はみなさんご存じかと思いますが
訃報はかなりショックでした。

自分は80年代生まれかつ平成生まれであり、小林氏がTMSに登場した頃はまだ幼児
だったのですが、消防厨房時代には最寄りの図書館にTMSが80年代から揃っており(今にして思えばかなり凄い)、厨房にかけて熟読したものです。
その中でも氏の記事は素材の身近さから「自分でもできそう」と思わせるところがあり、また添えられたイラストの世界へ引き込まれるように熱中しました。
・・・それがGMの箱絵時代からの彼の仕事の魅力なんだと思います。

最近では記事を参考にお菓子の空き箱から16番車両を作り始めました。



工法は真似できない部分も多く記事通りではありませんが、イラストや説明は非常に参考になります。
・・・外板と内板を張り合わせてから内板の窓等をカット、というのは私にはどうにも無理です・・・


最後の記事のイラストを見てそのまま製作に取り掛かりました。
終着駅なのか、あるいは長い旅の始発駅なのか・・・



やはり今回もかなりの部分が自己流
エコーの建具を使用することとし、これに合わせて寸法を決めました。
記事の駅舎はもっと大きいようですが、私が作れそうなジオラマに置くにはこのくらいが限度でしょう。



本体は1mmの黄ボール紙に経木を貼り付け。
柱には2mmの角棒を使用します。壁厚調整のため、裏に厚紙を当てました。
経木や柱はあらかじめ塗っておきます。
色は記事に倣っています。



室内も適当に表現。
ところで駅務室の改札すぐ横の部分は普通は窓になっている気がするのですが、小林氏の駅は扉になっている事が多いようです。あんまり見たことが無いような、どちらでもいいような・・・

琴電滝宮駅で気が付いたのですが、小さな駅の場合待合室と駅務室は直接行き来できない場合もあるんですね。



イラストの通り時計塔も設置。
屋根に穴をあけて嵌め込む形にしましたが、ちょっとパズルみたいでこの工作は楽しいものでした。
・・・塔を付けたくなる気持ちがわかる気がします。



トイレも製作
こちらも98年7月号に掲載の記事の図面を利用しました。

屋根もボール紙の波板を使用
トタン波板にしてはデカいけどスレートなんですきっと
海外ではよくあるし、そもそも日本なのかよく分からないしw



塔の屋根には梅桜堂の風見鶏を設置してみました。
紙なので強度的に不安はありますが、一気に楽しい雰囲気になります。
・・・まぁ金属でも引っ掛ければ壊れるかと思いますが



ラッチには犬走工房の製品を設置。
屋根をエナメル塗料で塗装したら完成。

いつかイラストの様な駅のジオラマを作りたいものです。
工作の楽しさを教えてくれた小林信夫さんありがとう。

使用材料
・エコー 窓枠
・梅桜堂 風見鶏
・犬走工房 ラッチ
・黄ボール紙t1、波板
・ティッシュ空箱
・角棒(1mm,2mm)
・経木
・100均の水性ペイント(内装)
・ウェザリングカラー(緑・茶・灰)
・タミヤエナメル(青・汚し用)

王滝林鉄フェス

2023-10-10 19:29:01 | 日記


普段ノートPCでブログの更新を行っているのですが、最近いちいち仕舞う環境になってしまい、
そうなるとわざわざPCを引っ張り出してきて更新…となりなかなか更新できていませんが生きてます(言い訳w)

さて、久しぶりに開催された王滝村松原スポーツ公園の林鉄まつりに行ってきました。
実に6年ぶりの開催だそうです・・・

行ってみると大盛況で、運行区間が短いわりにカメラマン多数wで撮影は諦めて雰囲気を味わって帰途に着きましたw





久しぶりの運材列車
やはり1/1はいいものですね。



モーターカーも展示されていました。



こちらは7t機。会場では3DP製のキットが販売されていたので試しに買ってみました。
いずれ製作記も上げたいと思います。



普段は線路だけの風景も、この日限りの賑わい。
出来れば以前のように山際の線路も走行させていただきたいものです。

GMのクモヤ143

2023-07-24 20:57:04 | 今日の製作所


実車はあまり知らないけど模型は少し気になってる、というのがいくつかあるのですが、これもその一つ
GMのクモヤ143キット。
自分は塗装済キット時代の人間ですが、こちらは未塗装。
塗装済キットは黄色い部分を別パーツとして塗装の便を図っていますが、これは全体が一体になっています。
よほど塗装が難しかったと見え、この製品を塗った作品は悉く・・・w
マァ、青の上から黄色を塗るのは難しいですし、黄色を塗ってから青を塗るにはマスキングが難しいですし・・・しかも当時は筆塗りかスプレーか、とにかく道具もありません。



たまたま中古で塗装済みのを1両入手したのでレストアしてみました。
案の定、筆塗り状態でそのままは厳しかったので塗装剥離。
シンナープールでキレイになりました。

冒頭の通り実車にあまり思い入れはありませんし、手を入れるにも今では良い製品が他にあるので、なるべく手を加えずに再生することとします。



ボディーは塗り分け線のモールドを削った程度
古い製品ですがなかなか良く出来ていると思います。
ライトにレンズを入れると更に良くなるハズ。





動力も付いていた古い文鎮動力そのまま
ほぼ未使用と見えて調子よく走ってくれます。片側のカプラー受けがカットされていたため、鉄コレパーツとKATOカプラーで再生。
スカートは123系用を台車側に取り付けてアゴが外れる仕様にw





塗装はエアブラシで黄色→屋根→青の順に塗装
軽くスミ入れして半光沢コートしています。
荷物扉部分の銀色が多少荒れてしまいましたが、まぁ及第点とは思います。

東横タイプの流線形キハ その5 完成

2023-06-19 18:46:15 | 今日の製作所
カラッと塗装日和が続いたので無事完成しました。



塗装はGM28番、Mr.カラー3番、グレーサフをすべて缶スプレー。
最後にプレミアムトップコート半光沢で仕上げています。

セミフリーランスなので、複雑な関東鉄道色にしてミスるよりはと若干簡略化。
窓下の茶色の細線は省略しました。
・・・裾の白線は1mmにしたけど少し太い感じです。
でもこれ以上細いのは曲がると目立ちます(経験上)

車番は201。実車の42201にあやかっています。ショーティーなので番号も短縮。

前面を金太郎塗りとし、白線を通さなかったのは好みもありますが、微妙に歪みがあり左右を通すと破綻するためです・・・

ちなみに関東鉄道にするなら赤は79番のシャインレッドの方が近いと思います。



サイドビュー
台車(アルパワー20)の関係でラジエータと台車の間に隙間があるのが目立ちますが、概ね思い通り。
ホントは台車が透けると最高なんですが、こちらもまぁ止む無し。



先日製作したマッチ箱と共に
10年くらい前にIORI工房に1/80で焼いてとお願いしたキット
店主曰くIORI工房最古の16番車両とのことです(笑
当線では老体に鞭打って今なお現役です。





これがやってみたかった2両編成
津島軽便堂写真館さんの鉾田線
http://tsushima-keibendo.a.la9.jp/kantou/hokota1.html
キハ41004とキハ42202の編成。どちらも短くなって再現できました。

模型のキハ40000もペーパー製ですが中古で入手した他人の作品です。
関東鉄道にもキハ40000由来のキハ311という車両がいた(筑波線)みたいですが、この塗装の時代まで生き残っていたかは不明です。
なかなか古そうな感じですが、このユルい模型の雰囲気が好みです。
・・・出所不明の台車が走行中に分解してしまったり調子が悪いので、再整備が待たれます。
色合いがかなり異なるのはまぁ地方私鉄的退色の結果とご理解くださいw

ということで、ペーパースクラッチ初の気動車でした。
パンタグラフが無いので安価に製作可能と思いきや、台車を含め床下機器がなかなか厄介でした。
流線形も意外とカンタン。切妻型でも車体をキチっと作れる方なら楽しめると思います。