ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

福智山池(内ヶ磯ダム)

2017-09-27 11:41:37 | 福岡県
2017年9月18日 福智山池(内ヶ磯ダム)
 
福智山池は福岡県直方市頓野の遠賀川水系福地川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1953年(昭和28年)に農林省の補助を受けた福岡県の事業で建設され、現在は直方市産業建設部が管理を行っています。
ダムのある集落の名前をとって『内ヶ磯ダム』とも呼ばれ、グーグルマップなどでも内ヶ磯ダムと記されています。
池の上流は親水公園として整備され、桜や紅葉の時期は周辺住民の憩いの場所となっています。
2003年(平成15年)には上流1キロ地点に県営の多目的ダムである福智山ダムが竣工しました。
 
ダム下から
左岸に余水吐斜水路があり越流しています。
 
取水設備からの底樋樋門
扁額付きのポータルです。
 
底樋から続く水路には円筒分水工があります
田植えの時期には水が溢れるんでしょう。
 
天端は車道。
 
総貯水容量は271万立米と溜池としては非常に大きな貯水池。
 
天端からは上流の福智山ダムが遠望できます。
 
左岸の横越流式余水吐。
 
 
余水吐導流部
この下が1枚目の写真となります。
 
右岸の斜樋
ここで取水された水が3枚目の写真の底樋へと送られます。
 
1キロの間隔で福智山池と福智山ダムが並んでおり、ちょっと紛らわしいかな?
 
追記
福智山池は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに6万7000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2403 福智山池(1106)
福岡県直方市頓野
遠賀川水系福地川
22.5メートル
112.6メートル
416千㎥/374千㎥
直方市産業建設部
1953年
◎治水協定が締結されたダム


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