ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

和知野ダム

2016-10-26 11:16:01 | 長野県
2016年10月23日 和知野ダム
 
和知野ダムは長野県下伊那郡阿南町の天竜川水系和知野川にある中部電力の発電用重力式コンクリートダムです。
矢作川の電源開発を進めていた大同電力系列の矢作水力は1931年(昭和6年)に天竜川水力と合併し天竜川の開発にも乗り出します。
矢作水力は岩倉ダムと豊発電所に続いて1938年(昭和13年)に和知野ダムと和知野発電所の建設に着手、翌1939年(昭和14年)に竣工しますが、その間に日本発送電が設立され運用は日本発送電で開始されました。
和知野ダムで取水された水は約3.3キロの導水路を経て和知野発電所に送られ最大6300キロワットの発電を行っています。
和知野ダムは戦後の電力分割民営化で中部電力が事業継承しています。
和知野ダムは堤高が8.5メートルのため河川法では堰堤となりダム便覧には掲載されていません。
 
県道46号線から和知野ダムと正対できます。
4門のブラックのローラーゲートに魚道と沈砂池が並ぶさまはとても堤高8.5メートルには見えません。
大同電力系の矢作水力が手掛けたのでブラックゲートなんでしょうね?
 
ゲートと魚道、沈砂池のバランスが素晴らしいダムです。
 
右岸の塵芥流路。
 
魚道と沈砂池。
 
アングルを変えて。
 
取水口をズームアップ。
 
和知野ダム
長野県下伊那郡阿南町
北緯度分秒,東経度分秒
天竜川水系和知野川
8.5メートル
47.5メートル
千㎥/千㎥
中部電力(株)
1939年


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