ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

上ノ国ダム

2018-10-02 12:08:06 | 北海道
2018年9月23日 上ノ国ダム
 
上ノ国ダムは北海道檜山郡上ノ国町桂岡の二級河川天野川水系目名川上流部にある北海道営の多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで目名川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、流域72.64ヘクタールの農地への灌漑用水の供給、江差町への上水道用水の供給を目的として2002年(平成14年)に竣工しました。
さらに2019年(平成31年)に河川維持放流を利用した上ノ国ダム小水力発電所が完成し、最大120キロワットの発電を行っています。
 
ダム下は立ち入り禁止ですが右岸から下流面を見ることができます。
非常用洪水吐としてクレスト自由越流頂4門、常用洪水吐として自然調節型オリフィスゲート1門を備えています。
訪問時は前日の雨で水位が増しオリフィスゲートから放流していました。
 
堤体右岸がジグザグに屈曲し、『カド』となっています。
 
堤体のジグザグを見てみましょう
まずは下流面。
 
天端
天端入口には車止めがあり歩行者のみ立ち入り可能です。
 
上流面。
 
『カド』を真上から。
 
減勢工と利水放流設備
河川維持放流を利用した小水力発電所の建設工事中。
その後2019年(平成31年)3月に完成しました。
 
ダム湖は『あすなろ湖』で総貯水容量は373万立米。
 
左岸から下流面。
 
左岸から上流面
手前は取水設備、こちらからも堤体が屈曲しているのが分かります。
 
なかなか立派な『カド』があり、真上から『カド』を見下ろせるのがいいですね。
 
2930 上ノ国ダム(1378)
北海道檜山郡上ノ国町桂岡
天野川水系目名川
FNAW
51.3メートル
247.9メートル
3730千㎥/3110千㎥
北海道建設部
2002年


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