ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

有明ダム

2019-10-31 01:45:04 | 北海道
2019年10月21日 有明ダム
 
有明ダムは北海道苫前郡初山別村有明の茂築別川本流上流部にある北海道建設部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助治水ダムで、有明ダムは茂築別川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給を目的として1971年(昭和46年)に竣工しました。
しかし有明ダム運用開始以降も河川改修の進捗の遅れから洪水被害は絶えず、2017年(平成29年)に北海道は新たに茂築別川水系河川整備計画を策定、ダムと河川改修一体となった治水対策に取りかかっています。
 
初山別村内の国道232号線から道道708号線通称桜ロードを東に向かうと有明ダムに到着します。
クレストにローラーゲート1門のシンプルな構造です。
現在堤体改修工事に取り掛かっており、ダム下への立ち入りはできません。
 
堤高21.7メートルに対して堤頂長250メートル、北海道ではおなじみの横長ダム。
堤頂部のいわゆる『襟』がなく独特のバケットカーブとなっています。
 
天端は徒歩のみ立ち入り可能。
 
右岸からダム下の監査廊入り口に通じるスノーシェルター付きの管理通路。
透明のプラスチックカバーで覆われ、ちょっと近未来的な雰囲気。
 
アングルを変えて
夏は暑そう。
 
洪水吐導流部と減勢工
現在新たな導流壁が作られており、もしかしたらゲートレス化されるのかも?
 
これも導流壁??
 
ダム湖は『東山湖』で総貯水容量は244万立米。
ちょうど紅葉は見ごろで雲の切れ間から朝日が差し込み非常に美しい景色が広がりました。
 
ピアとゲート操作室
雪国らしくピア上の巻き上げ機は被覆されています。
 
左岸から見た下流面、工事の様子。
改修工事が終われば一体どんな姿になるんでしょうか?
 
 
0083 有明ダム(1534) 
北海道苫前郡初山別村有明
茂築別川水系茂築別川
FN
21.7メートル
250メートル
2440千㎥/1840千㎥
北海道建設部
1971年


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