ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

岩村ダム

2019-11-03 01:09:26 | 北海道
2019年10月22日 岩村ダム
 
岩村ダムは北海道雨竜郡北竜町美葉牛の石狩川水系美葉牛川右支流三の沢川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では所在地が北竜町岩村になっていますが、これは誤りで岩村は受益地となります。
現地竣工記念碑によれば北海道の事業により1973年(昭和48年)に建設されました。
管理は北竜土地改良区が行い、北竜町岩村地区の83.79ヘクタールの水田に灌漑用水の供給を行っています。
 
国道233号線から三の沢川沿いを西に進むと岩村ダムに到着します。
下流面。
 
左岸の洪水吐導流部。
 
堤体は犬走りを挟んで二段構成、基部は石積みの擁壁になっています。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
ダム下右岸に底樋ゲートがあり、水路は三の沢川とは逆方向、右手の岩村方面に向かいます。
 
総貯水容量22万4000立米と小ぶりな貯水池。
すでに水は抜かれています。
 
右岸の多孔式斜樋と土砂吐。
 
天端には轍が残っています。
 
斜樋越しの上流面。
コンクリートで護岸されています。
 
水利使用標識。
 
岩村ダムは北竜町美葉牛地区にありますが、南に隣接する岩村地区の水田に用水補給をするため岩村ダムの名前が付けられています。
 
(追記)
岩村ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
3360 岩村ダム(1542) 
ため池コード
北海道雨竜郡北竜町美葉牛
石狩川水系三の沢川
17メートル
146.5メートル
224千㎥/197千㎥
北竜土地改良区
1973年
◎治水協定が締結されたダム 


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