ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

鳩谷ダム

2016-10-05 13:37:09 | 岐阜県
2016年9月24日 鳩谷ダム
 
鳩谷(はとがや)ダムは左岸が岐阜県大野郡白川村大牧、右岸が同村荻町の一級河川庄川本流にある関西電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。

1951年(昭和26年)の電気事業再編成により全国に9電力会社が誕生します。
岐阜県内の庄川流域は中部電力の営業管区でしたが戦前、戦中に建設された発電施設は京阪神地方に送電していたことから、潮流主義により関西電力が庄川での水利権を獲得しました。
同社は朝鮮戦争特需による電力ひっ迫を受け新たな電源開発に邁進し、1956年(昭和31年)に竣工したのが鳩谷ダムで、併せて建設された鳩谷発電所で最大4万3000キロワットのダム水路式発電が開始されました。
 
国道156号線で観光名所の白川郷を抜け御母衣ダム方面に南下すると鳩谷ダムに到着します。
ダムはフェンスに阻まれいい展望ポイントが見つかりません。
左岸から
豪雪地帯ですが、ゲートビアは東北電力の様に被覆されていません。
 
取水ゲート。
 
国道を白川郷の方に戻りダムが見える場所を探します。
 
クレストは6門のブラックゲート
1門が開放され放流していますが、ダムの全容が見える場所がありません。
 
初春や落葉期ならもう少し眺めがよくなるんでしょう。
 
 
ダム下流に向かうとようやく全容を見ることができました。

白山白川郷ホワイトロードから鳩谷ダムが見えるということで11月4日に再訪しました。
朝霧に隠れていた鳩谷ダムですが、一瞬霧が晴れダムが姿をあらわしました。(2016年11月4日)

(追記)
鳩谷ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1088 鳩谷ダム(0616)
左岸 岐阜県大野郡白川村大牧
右岸        同村荻町
庄川水系庄川
63.2メートル
331.5メートル
33539千㎥/4387千㎥
関西電力(株)
1956年
◎治水協定が締結されたダム


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