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ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大滝沢溜池

2018-08-28 01:25:37 | 秋田県
2018年7月16日 大滝沢溜池
 
大滝沢溜池は秋田県秋田市上新城道川の雄物川水系新城川左支流道川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムで、ダム便覧には1937年(昭和12年)に秋田県の事業により建設と記されています。
秋田市北部から潟上市にかけての太平山西麓では戦前から農地開発が進めら、併せて新城川普通水利組合が組織され県の補助を受け1937年(昭和12年)に大滝沢溜池、翌1938年(昭和13年)に箒田溜池と猿田沢溜池が建設されました。
池の管理は周辺のため池ともども水利組合が改組された新城川土地改良区が行い430ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。
 
大滝山温泉の駐車場がここが大滝沢溜池への入口で、ダートの道を500メートルほど進むと池が見えてきます。
秋田市周辺では池の整備は梅雨明けごろから行われるようで、草刈直後の訪問となりました。
 
左岸の横越流式洪水吐
手前に導流部が伸びていますが、草木が茂り撮影できませんでした。
 
天端には轍があり奥の取水塔まで車が入れるようです。
 
上流面。
 
貯水池は総貯水容量169万5000立米と本州のため池としては屈指の規模です。
 
赤が目立つ取水塔。
 
天端から下流面。
この下に取水塔からの底樋があるようですが、下るのは自重しました。
 
大滝沢溜池に向かう途中のゲート
左に分水路があり油圧式倒立ゲートで水量調節を行います。
 
地図には貯水池一帯が大滝山自然公園と記されていますが、山の上にキャンプ場があるだけで、貯水池周辺は特に公園として整備されているわけではありません。 
 
0344 大滝沢溜池(1349)
ため池コード
秋田県秋田市上新城道川
雄物川水系道川
26.0メートル
114.0メートル
1695千㎥/1695千㎥
新城川土地改良区
1937年


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