ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

末広ダム

2017-06-30 11:07:30 | 大分県
2017年6月18日 末広ダム
 
末広ダムは大分県臼杵市東端、大分市との境界近くの末広川にある洪水調節・灌漑目的の重力式コンクリートダムで、農水省の補助を受けた大分県の土地改良事業により1980年(昭和55年)に竣工し、運用開始後は臼杵市が受託管理を行っています。
瀬戸内海気候により年間降水量が少ない臼杵地区では、渇水による用水不足が生じる一方、大きく蛇行する末広川は豪雨のたびに洪水被害をもたらしてきました。
そこで大分県は農水省の補助を受け臼杵地区土地改良事業を実施、1977年(昭和52年)の中の川ダムに次いで完成したのが末広ダムです。
末広ダムは末広川の洪水調節のほか、中の川ダムと合わせて171ヘクタールに灌漑用水の供給を行っています。
 
今回は大分自動車同大分宮河内インターから県道21号線を南下して末広ダムに至りました。
ダム左岸に駐車場があり管理事務所や土地改良事業の説明板が設置されています。
 
左岸から下流面。
 
天端
対岸から林道となっており車両の通行はできますが、関係者以外車両進入禁止となっています。
 
減勢工
右側手前は利水放流設備、奥は揚水機場。
 
ダム湖
見た目はさほど大きくありませんが縦長で総貯水容量は209万8000立米あります。
 
右岸から天端。
 
上流面
ボートで釣りをしていますが、釣禁止の看板があったような・・・。
 
下流面。
 
下流から
非常用洪水吐としてクレストに4門の自由越流式ゲート、
常用洪水吐としてオリフィスゲートがあります。
V字型の導流壁がダムの表情を引き締めています。
 
2786 末広ダム(1052)
大分県臼杵市田尻
末広川水系末広川
FA
45メートル
162メートル
臼杵市
1980年


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