ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

竹谷ダム

2017-01-16 11:07:09 | 岡山県
2016年12月31日 竹谷ダム
 
竹谷ダムは岡山県加茂郡吉備中央町の旭川水系宇甘川支川竹谷川にある岡山県営の多目的重力式コンクリートダムで、宇甘川総合開発事業の一環として2003年(平成15年)に建設されました。
宇甘川は1945年(昭和20年)と1972年(昭和47年)に大きな洪水被害をもたらし1981年(昭和56年)に支流の加茂川に鳴滝ダムが完成しましたがさらなる洪水対策を求める声が続きました。
一方1973年(昭和48年)より当時の加茂川町と賀陽町境界地域(現吉備中央町)で吉備高原都市構想がスタートし上水道の需要増加が見込まれました。
さらにダム建設中の1994年(平成6年)には異常渇水が発生し宇甘川流域では24時間断水が110日間も続く異常事態が発生しダム完成を求める声が一段と高まりました。
竹谷ダムは、竹谷川及び宇甘川の洪水調節、既得取水権への補強及び河川流量の維持、吉備中央町への上水道の供給を目的としています。
 
県道31号線を西進すると右手に竹谷ダムが見えてきます
クレストは自由越流式が1門、オリフィスから放流中。
 
直下の浄水場は一見普通の住宅のようです。
 
白い建物は利水放流設備。
 
左岸から
下流から見るよりも堤頂長がはるかに長く見えます。
 
天端は車両通行可能
右手は管理事務所。
 
上流面
取水設備が見えます。
 
ダム湖
竹谷の名の通り周辺には竹林が広がります
総貯水容量は49万8000立米でいわゆる生活貯水池です。
 
減勢工と副ダム
手前は利水放流設備、奥は上水道浄水場。
 
右岸から下流面。
 
右岸にある展望台から
上の写真とあんまり変わりません・・・
 
追記
竹谷ダムには27万1000立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が@とになりました。

3173 竹谷ダム(0806)
岡山県加賀郡吉備中央町豊野
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
旭川水系竹谷川
FNW
38メートル
199メートル
千㎥/千㎥
岡山県土木部
2003年
◎治水協定が締結されたダム


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