ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小布勢溜池

2022-05-04 10:00:00 | 新潟県
2022年4月24日 小布勢溜池
 
小布勢溜池は新潟県佐渡市西三川の西三川川水系西三川川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1932年(昭和7年)に小布勢水利組合の事業で竣工と記されているのみで詳細は不明です。
現在は小布勢土地改良区が管理し、約80ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。

西三川地区金山集落から西三川川(金山川)沿いを約1.5キロ遡上すると小布勢溜池に到着します。
池の手前700メートルほどにチェーンが掛かりこの先は徒歩。

まずダム下へ向かいます。
堤高は18メートル、右手のパイプは洪水吐から伸びています。


底樋管。


田植えの早い佐渡では4月から水田に水が張られます
底樋管からは『ごぼごぼ』音を立てて水が湧き出ています。
洪水吐からのパイプは越流した水も利水利用しようという意図のようです。


左岸から見た天端。


左岸の洪水吐
堤体に切れ込みが入り、コンクリートで固めただけの簡易な洪水吐。


洪水吐導流部。


上流面。


総貯水容量37万2000立米の貯水池
約80ヘクタールの水田に灌漑用水を供給します。


右岸から
天端には大量のワラビが生えていますが、すでに長けていました。


右岸の取水設備。
2枚目写真の底樋管


0731 小布勢溜池(1806)
ため池コード 152240173 
新潟県佐渡市西三川
西三川水系西三川川
18.2メートル(ため池データベース 18メートル)
60.1メートル(ため池データベース 60メートル)
372千㎥/372千㎥ 
小布勢土地改良区
1932年