たけこの部屋

観劇と東方神起が好きです。

井上芳雄エンタメ通信 第154回  韓国ミュージカルの進化

2024-05-24 18:46:14 | よしおさんとか StarSとか
読みごたえあって面白かったです!
これは永久保存版だなぁ。







芳雄さんが韓国で歌のレッスンを受けた先生の生徒さんでもあるパク・ウンテさんのお話に感動。
以下、黒字は文中より抜粋。

ウンテさんは『ベートーヴェン』で主役を演じるなど、僕とキャリアが似ている方。驚いたのは、ほとんど毎日レッスンに来ているそうです。朝9時から先生と一緒に1時間ウオーミングアップした後、本番でベストの状態で歌えるように、発声の方法がぶれてないかなどをチェックするそうです。新しい役をやるときは、役に適した声を一緒につくったり、声の調子が悪いときは治したりもするとか。ウンテさんは「今は週4回ぐらい」と言っていましたが、月4回でもすごいのに週4回はなかなかできないこと。日本ではそんな俳優さんの話は聞いたことがないので、情熱やストイックさにも驚きました。韓国では、そういう驚きが目白押しでした。


ウンテさんほどの俳優さんがこんな頻度で今もレッスンを受けていらっしゃるなんて。
俳優さんたちの隠れた努力というものが、韓国ミュージカルを観て心を打たれる要因のひとつなのかもしれません。




 韓国に行って、逆に気づいた日本のミュージカルのよさがあるとしたら、お芝居と歌を融合するところでしょうか。
韓国の方もおっしゃっていましたが、歌だけで成り立ってしまうところがあると。


いやいやいや、そう言われていたのは10年前の話では? 
韓国の方、謙遜しておっしゃってるのに真に受けたらあかんと思う。




正直、日本でやっている僕が落ち込むくらい、レベルの高さに衝撃を受けました。

遅い! 



日本の若いミュージカル俳優が韓国へ勉強に行っているという話を聞いて、そうなんだ、と人ごとのように思っていたのですが、その気持ちが分かりました。

遅いねん!



ブロードウェイに比べると近いし、文化的にも似ています。学ぶところがたくさんあると思いました。その上で、何か一緒にできればいいと思います。お互いに競い合っているわけではないので、それぞれのよさを取り入れながら、新しいものを生み出していければ、すてきなことですね。

それはとても素敵なことだと思います!



でも、そのためには日本の俳優さんはもっといろんな役に挑戦するべきだと思う。
大型作品はたいていトリプルキャストで、歌える俳優を3人ずつ配役できるのは層が厚いと思います。
とあるように、日本のミュージカルもそうすれば、どんどん新しい風が吹いて、ベテラン勢ものうのうとしていられなくなるだろうし、刺激になるのでは。
例えば日本では今ご活躍中のメジャーなミュージカル俳優さんでヘドウィグを演じたことあるのが浦井くんだけというのが、ホント信じられない。
日本の俳優さんもどんどんいろんな役に挑戦してほしい。
俳優さんに役の傾向、路線がありがちなのが日本のミュージカル界の面白みに欠けるところだと思うのです。


個人的には、芳雄さんの今回の文章を読んだ感想をひとことで言うならば、こうなるかなぁ。

「日本のミュージカル界、この10年の時間の使い方、ちょっともったいなかったのでは?」


韓国ミュージカル界の、制作側と俳優陣の歯車は本当にスゴイ。
業界全体から感じられるパワーが、ものすごい。 → 結果、舞台が果てしなく面白い。

日本のミュージカル界は、優等生であろうとするな。
失敗や批判を恐れず、万人にウケようとせず、今までになかったものをどんどん生み出してほしい。
作品も、キャスティングも、日本のオタクの目をもっと輝かせるものを見せてほしい。
コメント
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