本日の「日曜美術館」の再放送は、「イレーヌ ルノワールの名画がたどった140年」 というタイトルで、
ルノワールの代表作である 「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」(可愛いイレーヌ)についてでした。
そうです、先日、国立新美術館で観てきたばかりの、
チケットにも使われているこの絵ですね。
ちょっと意外だったのは、この絵、実はイレーヌの両親に気に入ってもらえず、
カーン・ダンヴェール家で人目に触れる場所に飾ってもらえなかったと・・
しかも、イレーヌの妹2人の肖像画もルノワールは一人ずつ描きたかったのに2人まとめてでしか描かせてもらえず、
期待した報酬も得られず、ルノワール激おこだったと^^;
しかしそんな話が小さなことのように思えるイレーヌ一家を襲った戦争の悲劇。
略奪されたこの絵が、戦争を生き延びたイレーヌのもとに戻った奇跡。
この1枚の可愛い少女の絵が背負っている背景があまりにも重すぎて、ちょっと動揺してしまいました。
番組では、描いたルノワールについて、モデルであるイレーヌについて、そしてコレクターであるビュールレ氏について、
3方向からこの絵が解説され、また、いくらかの空想も交えて語り合う内容も興味深く、さらにこの絵に惹かれることとなりました。