夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

授業参観始めました

2007-10-20 03:34:06 | 教室経営
 いよいよ授業参観のシーズンとなりました。運動会が終わったばかりで息つく暇もなく,また,次の行事である学芸会や学習発表会,作品展などの合間を縫っての強行軍で,なかなか時間をやりくりできず悩んでいます。3学期までに何とか全ての学校へ行きたいのですが,時期的に重なる学校もあり,行けないところが出てくるかもしれません。日程が分かったら早めに教えてくださいね。業務連絡はこのくらいにしておきまして・・・。
 最近感じることは,通級指導教室というものがかなり認知されてきているということです。以前は校長先生方でさえご存じなく,私が訪問しても「あなた誰?何しに来たの?」という感じでしたし,ひどい場合は同じ職場でも「何故わざわざ在籍校へ見学に行かなければいけないのか?見に行く必要があるのか?」などと言われました。そんな声にもめげずに地道に活動を続けてきたおかげで,今ではほとんどの先生方に「そういう教室がある」くらいまでは分かっていただけたようです。「何をしているか」までは分からないようですが,通級児童の担任をしている先生にはかなり理解を得られているようで安心です。
 私が通級児童の在籍校へ極力顔を出すようにしているのには次のような理由があります。まずひとつは,当たり前ですが「通級では見られない普段の子どもの顔」を見に行きます。放課の間の友達との関係,担任の先生との関係などは直接見に行かないと見られません。それには運動会が最適です。たくさんの保護者がいる中でも子どもたちが緊張せず,素のままを保っているからです。ふたつめは,私が訪れることで周りの子どもたちが通級児への理解を示してくれる場合があるということです。これは全員が,というわけにはいきませんが,確実に「○○ちゃんは違う学校で違う先生と勉強して頑張っているんだ」という事実は伝えることが出来ます。あとはこの事実を担任の先生がどのように「料理」していただけるか。つまり,3つめとしては,周りの先生方に「通級児」を「意識して」「理解して」「関わって」いただくための足掛かりとして出かけているのです。あの子は自分のクラスじゃないから,などという他人行儀な目で通級児を見るのではなく,自分の勤める学校には言葉の面で配慮が必要な子どもがいるという事実を実感していただくために行くのです。先生方の中には「この子はおとなしくて手がかからないから」とか「もっとやんちゃな子が他にいるので」という言葉を平気で発する方もみえます。そんなことはないのです。現に子どもたちは通級でいっぱいお話をしているわけで,先生方の前で話をしないのには「話しても聞き返されてばかりで話す気力が失せた」とか「忙しくて聞いてくれない」とか「他の子が話しかけていると自分が話しかける隙がない」などの理由があるのです。100%聞いてあげてとは言いませんが,きちんと向き合う時間も作ってあげてほしい,そう考えるからアピールしに行くのです。本当は通級での様子そのものを見に来ていただきたい。可能な方にはいつでも来てくださいとお願いしてありますが,実際一度も来ていただいたことはありません。一人よりも他の39人が占める割合が大きいからです。先生方が多忙すぎるのもあるでしょう。来ていただけないのであればこちらが出向いてアピールするしかありません。
 「ことばの教室の先生」として子どもたちに認知されてきた学校もあり,それは嬉しい限りです。そのことが通級児本人にとって「嬉しい」やら「恥ずかしい」やら分かりませんが,「自分だけを見つめてくれる先生」が必ず一人はいる,ということを彼らが誇りに思ってくれれば,それだけで出かける甲斐があります。
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2 コメント

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身体が続く限り (夢野翼)
2007-11-09 10:26:49
私と関わりを持つ子どもたちには,ほとんどの場合,本来の生活の場での他者との関わり方に悩みを持つ子どもたちが多かったので,今回このような内容で話題提供しました。でも本当は,こういったことを私がしなければならないのではなく,どんな場所でも当たり前のこととなっていくのが理想です。いつかそんな日が来て,私のライフワークである障害児教育への理解啓発活動に終止符を打てるときが来たらなぁと思っています。その日が来るまで,今後もいろいろな障害児教育を学び,いろいろな場所で啓発活動を続けます。応援とご協力をお願いします。
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母の立場 (まさとママ)
2007-11-06 22:56:46
お久しぶりです。(ブログでは)
今回の先生のお話ですが、保護者の立場としては
とても心強い話です
この力強い内容を、もっともっと多くの人に知って
もらいたいと、強く思いました。

先生に様々な場面で このような話を
してもらえるようになる事を 期待しています

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