夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

楽しみの共有

2009-11-11 23:29:08 | 教育・躾全般
 今日からしばらくの間、当教室を6年生の児童たちが掃除に来てくれることになりました。それというのも、本来その子どもたちは、本校の特別支援学級の掃除当番の子どもたちなのですが、造形展を1週間後に控え、大きな共同作品を製作中のため、掃除をする場所が狭く、万一作品が壊れてしまっても困る、という担任の先生の言葉がきっかけで、いつも特別支援学級で給食を食べて、掃除の時間にやってくる6年生たちとも顔見知りだった私は、その中の一人に本校で最初の自校通級児童・K君がいることもあって、約1週間の間、その子どもたちの行き場所を引き受けることになったのです。K君は終了して既に3年前に退室しているので、今の新しく改装された通級教室へは5年生時の理解啓発授業以来の入室。雰囲気が変わった教室に、ちょっとどきどきしながら入ってきたのでした。
 4人でやってきて、掃除機を一人の女の子がかけ、残りの3人で机を拭いてもらうだけという簡単な作業しかやることがありませんでしたが、滅多に入ることの出来ない場所の掃除とあって、全員が緊張した面持ちでした。当然掃除が早く終わったので、いつもの理解啓発で、「何か質問したいことがあれば」と聞き出してみました。ところが、返ってきた言葉は「先生はガンダムが好きなんですか?」パソコンのスクリーンセイバーがお台場のガンダムだったことから聞いてきたことのようでした。思わずガクッと来たのですが、そこはやはりお話の得意な私。しかも目の前にいるのはちょうど6年生。ガンダムは30周年記念で、今そこら中で宣伝されているし、グッズも飛ぶように売れています。しかも、私がちょうど6年生の時の作品。ここまで持て囃されている背景に、その当時少年だった私くらいの年齢の人たちは、今ちょうど働き盛りで、メディア関係の人間であれば番組制作のディレクターくらいになっています。つまり、自分が少年だったころの楽しかった番組を、今の子どもたちと共有したいお父さん世代になっているのです。アニメブームが起こり、歌謡曲ブームが起こり、特撮の技術が進歩し、テレビ業界は黄金期だったと思います。私の弟たちくらいの世代になるとファミコンが登場してゲーム世代、リセット世代といわれる若者の時代が到来しました。今でも弟を見ていると世代が違うと思うことが多々あります。
 そこで子どもたちに問いかけてみました。今自分が夢中になっているものは何?遊びでもゲームでもテレビでも、子どものころに夢中になったものは、大人になっても忘れないし、いつかそれを懐かしむ時期が来る。自分が親になったときに、同じものを共有できることがどんなに嬉しいことか。幼い子どもとの三項関係の大切さも語って聞かせました。共働きが当たり前の生活様式になり、親子が語り合う時間はかなり少ないと思います。だからこそ、一つでも同じものが共有できればきっと、親子で語り合うきっかけになるでしょう。家に帰ったら、是非、お父さんやお母さんに「小さいころはどんなことして遊んでいたの?」とか「どんな番組が好きだったの?」なんて聞いてみると、案外みんながよく知っている、今でもリメイクされている番組の名前が出てくるかもしれないと、話してみました。今回はテレビや遊びでのつながりだったけど、何かしらの文化で親子がつながっていることが分かれば、子どもたちの「親を見る目」が変わるような気がします。見る目が変わったときに、良い方に見方が変わるのか、悪い方に変わるのか、それは親次第ですが。
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