夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

ものを大切に  (ネタバレ注意)

2009-11-02 09:38:31 | 教育・躾全般
 土曜日に娘と「フ○ッシュプリ○ュ○」の映画を見に行ってきました。公開初日に行くとペンダントやらカードやらが貰えるということで、娘はそれを楽しみにしていたのです。春にも歴代の「○○キュア」が大集合する映画を見に行きましたが、そのときも映画の中で「プ○○ュア」たちを応援するためのライトが配られていましたが、そのときは貰ってすぐ「映画館の中は暗いから、落とすといけないし、終わるまでお父さんが鞄の中で預かっていてあげるよ」としまい込んだのですが、映画の流れの中でまさかみんなでライトを点灯するなんて思ってもいなかったので、点けそうな流れになってきて大慌てした覚えがあります。何とか最後には間に合ったものの、そのときのやきもきした娘の表情が忘れられませんでした。今回はそのことが念頭にあったせいか、娘が「今度は自分で持つからね!」と先手を打ってきました。やっぱり恨んでたんだ…。それでも他にも貰ったカードは流石に預かり鞄に入れておきましたが、娘を信用していないのか、過保護なのか、暗闇で無くしたら可哀想だと考えてしまうのはどこの親御さんも一緒かな?と思いきや、やっぱりカードが落ちている!ペンダントを照らすことに夢中になって、カードのことはすっかり忘れてしまったのでしょう。きっと家に帰ってから誰かが泣いているんだろうな、と思いながら帰ったわけですが、この事件もさることながら、映画の中身にも考えさせられることがあり、今の子ども向けアニメも馬鹿にしたもんじゃないなと思いを新たにしたお話でした。
 私自身は昔からものを大切にする子どもでした。幼い頃のものや、それこそ小学校1年生の時の筆箱がまだあるほど。ものが多すぎて捨てられないからたまっていく一方で収納に困る私の部屋。だから、我が子のみならず、子どもたちがものを大切に扱おうとしない姿を見ると、とても悲しくなるのです。消しゴム一つにしても、鉛筆1本にしても、大切に使おうとしない現代っ子。親に買って貰っていることをすっかり忘れて、自分のものであることも忘れて、「落とし物」として校内に並べられている品物たちは、学期末になると各教室を廻り、持ち主を捜すことになるのですが、誰も引き取り手がないことが多いのです。処分されてしまうことも多く、もったいないなぁといつもその行く末を眺めていました。
 映画の中では壊れて遊ばなくなったり捨てられたおもちゃの怨念が怪物になってしまい騒動を起こすわけですが、おもちゃに限らず、ものを大切にする心を育ててほしい、そんな願いが伝わってくる映画でした。うちの娘はそんなメッセージを受けてどんな風に思うのだろう?と考え、家に帰って話を聞いてみたのですが、残念ながらお話しできたのは新しくバージョンアップした主人公のことと、プレゼントで貰ったハート型ライトのペンダントをみんなで灯したこと、その他あらすじくらいで、作品に込められたメッセージはまだ自分からは分かりません。これも親子の間で交わされるお話の中で伝えていく必要があるんだなと、つくづく感じたわけです。
 映画でもテレビでも絵本でも、小さな子どものうちに見るものについては、表面上のストーリーを理解することが出来るようになっても、その作品に込められた作者の願いまで汲み取って理解することは不可能です。読み聞かせなどではよく「子どもの想像力をかき立てさせるために余分な説明や過度な表現はしない」といわれますが、私は幼いうちの鑑賞は大切な躾の時間でもあると思うのです。「三つ子の魂百までも」と言いますが、小さいうちに見たもので自分なりの考えが身につくことなどたかが知れています。他者の話を聞いていくうちに、自分の意見を持つようになっていくのです。この機会にしっかりと娘にものの大切さを学んで貰おうと、珍しく娘と二人きりで語り合ってしまった休日でした。そして春休みに「大集合映画パート2」を見に行く約束まで取り付けられてしまいました。
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