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邪馬台国時代の交易・前編:大阪府立弥生文化博物館

2019-06-25 07:31:21 | 古代と中世

大阪府立弥生文化博物館で弥生期の「交易」に関する展示がある。先ず、それから紹介する。

(大阪府立弥生文化博物館展示)

(大阪府立弥生文化博物館)

(大阪府立弥生文化博物館)

(大阪府立弥生文化博物館)

ゴホウラ貝は奄美大島以南でないと採集できない。鹿児島県の遺跡から出土したものである。翡翠の勾玉は福岡県の出土品が展示されていた。翡翠は糸魚川産という。これらは物が独り歩きはしないので、交易により運ばれたものである。その交易で使われた準構造船が展示されている。

(大阪府立弥生文化博物館)

その準構造船は、今後紹介予定の兵庫県立考古博物館に復元され展示されている。

(兵庫県立考古博物館展示)

(兵庫県立考古博物館展示)

以下に紹介する説明ボードと遺物は、全て兵庫県立考古博物館の展示品である。

魏志倭人伝には『草木繁茂し行くに前人を見ず』とある。上記の紹介遺物は船による交易以外には考えられない。以下は鳥取市青谷上寺地遺跡資料館の交易展示パネルである。

このような比較的規模の大きい弥生遺跡は、ひとつのクニを形成し、それぞれが日本列島のみならず、半島や中国と交易しいていた様相を呈している。倭人伝には中国・漢に朝貢していた国が百余国あったと記す。邪馬台国の時代には使訳通ずる所三十国とも記している。紹介した遺跡はこれらの国々に相当すると考えられる。

 

<続く>


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