出雲では塞ノ神(才ノ神)は比較的少ないが、斐川町出西の久武(くむ)神社に才ノ神が鎮座しているとのこと。過日、出かけてみた。久武神社については、別途記事にする予定であるので、今回は才ノ神と木俣神、塚神に絞って紹介する。
小川に架かる橋を渡り、最初の鳥居を潜ると右手に才ノ神は鎮座しておられた。この久武神社の同一境内に出西八幡宮も鎮座しておられる。何やら面白い神社のようである。
目指す才ノ神は、一の鳥居を潜ってすぐ右側である。そこには木俣神祠と塚神も見える。先ず才ノ神と木俣神である。
向かって右が木俣神、左が才ノ神である。道祖神ではなく、石塔に才ノ神と刻まれている。
木俣神は大国主命と八上姫の間に生まれた御子神である。正妻の須勢理姫の嫉妬を恐れ、御子神を木の俣に置かれ、郷里の因幡にお戻りになった。御子は木の俣に置かれていたことから木俣神と呼ばれている。出雲では木俣神はそれなりにポピュラーであろう。
この両祠の右手後方に塚神が鎮座していらっしゃる。由緒が良く分からない。
久武神社は出西の集落の出入口にあたるであろう。その才ノ神はやはり結界を示すものであった。久武神社と出西八幡宮については、後日紹介する。
<了>
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