世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

『ハニワの世界へようこそ』展(3)

2022-12-01 09:11:31 | 古代日本

<続き>

今回は、前回の続きとして人物埴輪の後編を紹介する。人物埴輪の髪型は種々存在する。その観点からご覧いただければ幸いである。

帽子を被る男性 島根県奥出雲町・常楽寺古墳 古墳時代後期 6世紀

巫女 水戸市愛宕町出土 古墳時代後期 6世紀

人物 千葉県沼南町出土 古墳時代後期 6世紀

人物 鳥取県大山町・ハンボ塚古墳 古墳時代中期 5世紀

三角帽子を被る男性 鳥取県南部町・後峪山(うしろさこやま)古墳 古墳時代後期 6世紀

何故三角帽子なのか?・・・これについては、別途後日に触れたいと考えている。

人物 松江市・平所埴輪窯址 古墳時代後期 6世紀

いわゆる鯨面文身の鯨面埴輪で、顔に刺青をしている。

盾を持つ人物 岡山市・土井窯址遺跡 古墳時代後期 6世紀

盾を持つ人物 鳥取県米子市・別所1号墳

人物 島根県安来市・造山2号墳 古墳時代後期 6世紀

以上で人物埴輪の紹介を終える。次回は展示されていた器財埴輪を紹介する。

<続く>


『ハニワの世界へようこそ』展(2)

2022-12-01 09:11:31 | 古代日本

<続き>

今回は、鳥形埴輪・動物埴輪・人物埴輪を紹介する。尚人物埴輪はそれなりの展示数であったので、その約半数を紹介する。先ずは鳥形埴輪の鶏から。何故鶏が埴輪になったのか・・・下手な講釈をするより、パネルに紹介されているので、それをご覧願いたい。

鶏 岡山県真庭市・四ツ塚13号墳 古墳時代後期 6世紀

水鳥 鳥取県大山町・ハンボ塚古墳 古墳時代中期 5世紀

水鳥 鳥取県米子市・岩屋古墳 古墳時代後期 6世紀

水鳥 鳥取県米子市・井出挟3号墳 古墳時代中期 5世紀

鹿 鳥取市・土下(はした)213号墳 古墳時代後期 6世紀

鹿 岡山県・土井遺跡 古墳時代後期 6世紀

鹿 松江市・平所埴輪窯址 古墳時代後期 6世紀 重要文化財

埴輪は、どちらかと云うと抽象的な造形が多いが、上掲の見返り鹿は写実的で、埴輪工人の腕の確かさが窺われる。『日本書紀』には土師氏(はじし)の祖は、出雲からヤマトに上った野見宿祢と記されている。宿祢は百人の工人を率いたとのこと。上掲見返り鹿をみていると、単なる作り話とも思われない。

猿 鳥取県大山町・ハンボ塚古墳 古墳時代中期 5世紀

以下、人物埴輪である。旧出雲国の領域では人物埴輪の出土例がすくないが、出土するのは岩屋後と常楽寺の両古墳である。

巫女 松江市・岩屋後古墳  古墳時代後期 6世紀

首飾りをする女性 松江市・岩屋後古墳  古墳時代後期 6世紀

帽子を被る男性 松江市・岩屋後古墳 古墳時代後期 6世紀

腕を腰にあてる男性 島根県奥出雲町・常楽寺古墳 古墳時代後期 6世紀

巫女 島根県奥出雲町・常楽寺古墳 古墳時代後期 6世紀

巫女 島根県奥出雲町・常楽寺古墳 古墳時代後期 6世紀

今回はここまでとする。

<続く>