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最近見たオークション出品の東南アジア古陶磁・#42

2022-06-02 09:19:48 | 東南アジア陶磁

今回は、ミャンマー陶磁2点と真贋が良く分からないカロン陶磁1点を紹介する。

先ずは錫鉛釉緑彩盤である。この手のダメな盤は、過去何度も取り上げているので、何がダメなのかの記述は省略する。

次は、真贋が良く分からない緑彩塼である。釉剥げもあり、一見本歌に見える。塼の下側には〇印が並ぶ。ココには何文字(中世モン文字?)か知識がないが、中世の文字が刻まれている。しかし〇印が表される事例も皆無ではない。

ところが裏をみると、あまりにもキレイすぎて昨日の焼き上がりのように見える。このような本歌事例が、あるのかないのか。知識・経験不足で不明である。

次のカロン緑釉仏像も真贋不明である。カロン窯の緑釉肖形は、数が極めて少ない。

台座の裏を写した写真は掲載されていない。緑釉の貫入はカセており、それなりの時代観を感じないでもない。仏像の尊顔は、ランナー様式仏像の如く、”ふくよか”なお顔立ちであり、当時のカロンの場所柄から考えれば、違和感は感じない。しかし、あまりにも数が少ないためこのような仏像を見るのは2体目で、判断できる知識も経験もない。下の仏顔は、大阪・某氏のコレクションで出所(窯址)も明らかである。お顔立ちは、上のオークション出品の仏像と異なる。判断できないが、3万円程度であれば、落札もありかと・・・。偽物なら勉強代、本歌なら価値ある品物をGetしたことになる。

今回紹介した2点は、経験・知識不足で分からないのが本音である。知人のブロガー『の~んびりタイランド2』氏は、バンコクの骨董商と懇意であり、かつ氏自身が相当の目利きである。もし御覧になっていたら、一言コメント頂ければ幸甚である。

<了>