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Baan Tong Luangの少数民族村・首長族の高床式住居

2015-07-26 09:24:43 | 東南アジア少数民族
 首長族とはKayang Karen族の別称であり、北タイではパドゥン族と呼ぶ。民族の起源はチベットと言われ、その後に中国雲南地域を経て現在のミャンマー、更には北タイに移住したと推測される。
 彼らの大多数が信奉するのは自然精霊(チュー・カーン・ブェ・チャ)を崇めたアニミズム(精霊信仰)である。 一年に一度、四月の上旬に精霊の最高神を祀る「カ・クワーン祭(柱祭)」が執り行われる。しかし、ここバーン・トゥンルアンではキリスト教徒であり、村の祖柱は見かけなかった。
 彼らの住居は興味深い。建物は高床式で、柱は田の字型に配した9本の柱に支えられている。


 特に最初の写真は入母屋で柱は田の字に配置され、高床に上る階段が向かって右に設けられている。さらに屋根には千木が見え、まさに出雲大社の本殿を見るようである。あまり安直な所感を述べるわけにはいかないが、学者がルーツを雲南・貴州から北タイにかけての少数民族云々との説は、荒唐無稽とは思われないものを感じさせる。


 先にも述べたようにパドゥン族は本来アニミズムであるが、ここではキリスト教を信仰している。
 高床式住居の縁側とでも云おうか、首に輪を付け始めた少女をみた。彼らは米を主食とする。観光村とは云え棚田で米を栽培する生活がそこにはあった。何か日本の原風景をみているように感じた。