世界の街角

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注目の北タイ陶磁4題・その4

2015-07-15 09:20:38 | 北タイ陶磁
サンカンペーンにも刻花文が存在したようだ

 過日、写真の刻花太陽(日輪)文盤がインターネット・オークションに出品されており、友人が落札したと連絡してきた。聞くと島津法樹氏の解説書付だと云う。未だその盤は実見していないが、インターネットの写真を見ると、胎土の様子からモン(MON)陶に見えなくもない。一度じっくり見てみたいものである。
 島津氏は解説書の中で、サンカンペーンの刻花文は非常に少ないと記載されている。当該ブロガーは約20年の経験の中で、サンカンペーンの刻花文は見た経験がなく、奇異に感じたものである。
 ところが過日、当該ブログでも紹介したように、チェンマイ大学陶磁資料室でサンカンペーンの刻花文と思われる盤片を見ることになった。質問しようにも担当プロフェッサーが不在で、聞く事もできず、多少もやもやが残っている。後日、再訪し確認したいと思っている。
 
 写真はチェンマイ大学陶磁資料室のそれである。島津氏が解説書に記載されているように、極僅か乍らサンカンペーンの刻花文は存在しているようである。そうとするなら、サンカンペーン窯は幅広い人材により操業していた可能性が高い。文様や技法の再構築が必要である。