世界の街角

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タイ語書籍「パヤオ」より・#2

2015-07-18 08:05:40 | 北タイ陶磁
パヤオ・モンオーム窯址より出土したサンカンペーン陶磁

 下のサンカンペーン印花双魚文盤が、パヤオ・ウィアンブアの最南端である、モンオーム窯址から出土したとの記事である。まさにサンカンペーンの印花魚文である。サンカンペーンの魚文の特徴は、腹側の鰭が1箇所、背側の鰭が2箇所である。それに対しパヤオのそれは、腹側2箇所、背側1箇所であり、区別の判断基準の1つである。

 パヤオ・ウィアンブア窯(ウィアンブア地区の窯群を総称してウィアンブア窯と呼ぶ)の開窯時期については、Sayan氏の調査報告によれば、Gao Ma-Fuang1号窯の炭化物をC14年代測定した結果1280-1300年の結果を得たとしている。そして写真の呈示はないものの、そこからサンカンペーンの青磁陶片が出土したと報告されている。
 いずれの記事も正しいとするなら、サンカンペーン陶磁はパヤオ・ウィアンブアの広い範囲で、参考の用に供されたことが伺えることになる。