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世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

鳥取県埋蔵文化財センター(1)

2022-12-05 08:51:44 | 博物館・鳥取県

過日、鳥取県埋蔵文化財センターを訪れたので、その展示品を数回に渡り紹介する。

第1回目は、弥生集落が発見された青谷上寺地遺跡出土品を紹介する。尚、展示品はレプリカで実物は、過去に紹介した青谷上寺地遺跡資料館で展示されている。

青谷上寺地遺跡は、上掲写真パネルの入り江に面した処で、集落が形成されていた。

上掲写真のような田舟が出土している。最初のパネル写真にあったように、低湿地地帯で腰辺りまで浸かる湿田であったと思われる。そのための田舟で、稲穂を収穫するとそれに載せて運搬していたものである。

大量の炭化米も出土している。

<続く>


鳥取県立博物館(4)

2021-08-05 08:08:47 | 博物館・鳥取県

今回は古墳時代の出土遺物を紹介する。

上掲の出土遺物は、特色を持つものではなく、各地のコ分から出土する遺物と同じようなものであるが、下に掲げる石馬は九州の岩戸山古墳の石馬に類例をみる程度で、非常に珍しい。

岩戸山古墳と云えば磐井氏の墳丘墓と云われている。石馬谷古墳の被葬者は磐井と繫がりがあるのか、磐井の子孫ないしは縁者が伯耆の国に移住してきたのであろうか。

<続く>


鳥取県立博物館(3)

2021-08-04 07:25:36 | 博物館・鳥取県

<続き>

暫く中断していたが再開する。稲作と青谷上寺地遺跡出土品を紹介する。

稲作の伝播は朝鮮半島経由が定説化しているが、最近の佐藤洋一郎氏のDNA解析により、朝鮮半島渡来説は成り立たず、直接渡来説が有力視されている。鳥取県立博物館は朝鮮半島渡来説をパネル展示している。

中央は木製の盾である。縄文時代には「人は人を、集団は集団を殺し合う争乱」はなかったが、弥生時代に稲作が始まると、貧富の差が発生したり、自分らの集団が有利になる利権を求めて争いが発生した。その規模の大なるものが倭国争乱である。

以下、青谷上寺地遺跡出土品である。

争乱の発生と共に、日本海を介した交流も活発となった。

<続く>