網創漠蓄

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放射能と半減期

2011-05-15 12:12:46 | 科学・技術・自然

放射性物質とその半減期との関連について
放射能の基礎を踏まえて纏めてみます。

放射能を持つ物質の「量」はベクレルという単位であらわされますが、
これはその定義からわかるようにその物質の半減期反比例します
つまり一般的に半減期の短いものほどその「毒性」は強くなります。

半減期がマイクロ秒から分単位の物質は運転中の原子炉で発生する
放射線の発生源として殆どの割合を占めます。このような短命の核種が
生成されるため、核廃棄物は元のウランより遥かに強い放射能をもちます。

ヨウ素の同位体、特にヨウ素131は半減期も短く、
また人体のごく一部に集中する性質を持つため危険視されます。
また暗殺に使われたというポロニウムは半減期138日のもの。

30年近いセシウム137ストロンチウム90等は中寿命核種として
チェルノブイリ付近の汚染物質の中核を成します。
半減期数千年のプルトニウム位までが「猛毒」と呼ばれる物質になります。

ウラン(特に238)をはじめとした半減期がきわめて長い物質は
放射能も(比較的)弱く、ウランガラスとして市場に出回っていたり
カリウム40のように生態系に組み込まれていたりします。

それ以上、の半減期のものはビスマス209など最近やっと放射性が
確認された物質もあり、また普通の水素すらも陽子崩壊理論により
半減期10溝年以上の放射性物質と予測されており、最終的には
すべての原子が放射性を持つ、という学説もあります。


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