網創漠蓄

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ミスリルの正体を探る・その1

2013-03-03 18:28:30 | 科学・技術・自然

ちょっと気になって調べてみました。

元の言語では「灰色の輝き」という意味になるミスリルはどの金属に相当するのか、
現代の金属の知識の中で可能な限り近いものを探してみました。作品によって
かなり違いがみられるのでここは原点である「指輪物語」に準拠する型で。

作中では”白銀色のはがね”製のくさりかたびらが見られるほか、描写によると
「銅のように打ち延ばせ、ガラスのように磨ける。銀のような美しさだが、
黒ずみ曇ることがない。ドワーフはこれを鋼より強いが軽く鍛えることが出来た」

のように打ち延ばせ、とあるところから少なくとも、鎖帷子を作れるくらいの
展延性を持っていると思われます。ここからニコニコ大百科に挙がる候補のうち
チタンゲルマニウムは外れます。まあミスリルとの合金なんてものもあるし。

金属の密度の一覧表から見てさすがに鉄より重いものは除いた方がよさそうで、
曇ることがないというところから亜鉛等はなく、「鍛えることができた」という部分に
若干の論議の余地(合金にするとか高温なら加工が容易とか)はありそうなので
一般的な金属材料でないものまで含めてリストアップしてみると、

クロムアルミニウムをはじめ、ベリリウムジルコニウムマンガン辺りか。
合金としてもサブの方が考えやすいマグネシウムバナジウム等は外します。
正直「合金が前提」や「鉄よりちょっぴり軽い」、「高温でなら展延性がある」といった
ちょっと単体では辛そうなものばかりが並んでいる感じもしますが。

というわけでこの中で単体で一番考えやすいのはジルコニウムかもです。
鉄よりやや軽く、くさりかたびらがミスリル製と気づかれなかったこと辺りから。

合金ならアルミニウムやベリリウムベースならかなり軽く強くなりそうですし
クロムやマンガンベースだと強靭性の方に比重が行きそうです。
錫はまあ、見た目は一番近いかも。鋼と比べられる合金の見当がつきませんが。



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