その1の続きとして今度はオカルト方面の話を。
ブラヴァツキー夫人などが「リーディング」したとされる超金属オリハルコンですが、これらの
「超金属」という表現は戦前、少なくとも60年以上前に使われていたことに注意する必要は
あるでしょう。つまり(当時としては)信じがたい性能を持った「超」金属を現在分かる範囲で
可能な限り近いもの、という辺りがどういうものになるかを考察してみます。
まず全体として語られる中では「オリハルコン」の使用は加工、特に合金にすることが
前提になるようです。「赤い金属」とあるのは銅以外になさそうだが、空気中で赤みを
帯びるマンガンも候補に加えてよいかもしれません。すると空を飛ばせるものでは
飛行機などにも使われるアルミニウム合金、特に銅の入ったジェラルミン等が候補に
なりそうです。軽さからするとむしろマグネシウム合金の方こそ「二種の白色の金属と
一種の赤色の金属からなる」という描写に合いそうな軽合金があるようです。
エネルギー源になるという観点からは燃料電池における銅-白金合金などがあり、
他には吸水素合金とかも考えられはするかも。具体的な組成などはここら辺になると
最先端近すぎて調べられませんでした。むしろ電池の電極としての方が考えやすいか。
オウム真理教も関係したヒヒイロカネにも触れておきましょう。「同じ金属」とも言われて
おりまさしく丹銅(ただし+煮込着色)っぽいのですが、こちらの方でしか語られていない
性質もありもう少しは別のものとして扱った方がよいでしょう。古代のものはともかく。
磁気に関しては反磁性もあるので銅のままでもよさそうだが、熱伝導性を考えると
銅より高いのはダイヤモンドとかカーボンナノチューブ位。後者を銅アルミ合金とかで
固めると近い感じのものになる・・・かも。(やった実例は聞かないが)。茶釜はむしろ
純炭素12ダイヤモンドに銅箔を貼れば、足りない熱量は釜の燃焼で補えるかな。
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