網創漠蓄

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マリアさんがナギに出来ること

2009-01-28 19:40:09 | ハヤテのごとく!
Cahier d’Haruさんにいただいたレスを見て、
やはり大事な部分を書き落としていたことに気が付いたので、
マリアさんの「保護」」の続きとしてレス代わりに。
(「原因」の件は了解です)



私の考察の念頭にあったのはこの第6話の、姫神が去った後の言及。
マリアが側に居ながら、ナギは何故ここまで沈んだままだったのか?
それは恐らく、姫神が持っていた「抑止力」にあるのではないか。

ナギは日常的に命を狙われていて、誘拐も何度も経験している。
作中の描写を考えると、単独でナギを守りうる力を持つものは
「執事」とタマしかいない。しかし執事長・クラウスは留守がちで、
タマは少なくとも、街中をつれて歩くわけには行かない。

するとナギの「保護」のためにマリアが取りうる手は、
「周辺環境の整備と運用」に限られることになる。
もちろんそのうち最大の手は、「執事の確保」になる。
(でなければSPの数を頼みにするか、
巻田・国枝などの「他の人の執事」を頼りにするか。)



そしてもう一つの問題はナギとマリアの性格傾向にある。

マリアは受容型で、自分の考えを推し進めるタイプではない。
例えば「このようにあるべき」というような理想を
東宮家の野々原等のように持って勤めるタイプではなく、
主・ナギの望みを可能な限り尊重しようとするタイプである。

そしてナギの方は本来、目標を立てて突き進むタイプ。
しかし今のところ明確な目標がなく、色々試してみている真っ最中。
そのため、導くための指針が短期的にしか存在していない。

そんなナギを導くために、マリアの出来ることは何か、というと、
「やりたい何か」を見つけてもらうこと。
そしてそれが見つかるまではナギを守りきること、である。
そのために必要不可欠なのは、「外でナギの側について守れる人」・・・
(そのことをどこまで自覚できているかは分からないが)



ナギの望みは今のところ「何かをやってみる」という範囲に留まっており、
それらの殆どはハヤテが側に居れば用が足りる。
しかしひとたび三千院家をどうこうする、とかいう目標を持てば、(例:ワタル)
マリアは大規模組織の運用実績すら持つ、力強い「導き手」足りえるのだ。
(これはさすがにハヤテにはこなせない)

しかし現状ナギが望んでいる範囲では直接導ける事柄はあまりなく、
もっぱら「保護」に費やされることになるのだ。
特に家の中ではかなりの時間付き添うことになる。
(この役目は同性が勤めるのが適切でもあるし)

尤もナギはまだ13歳。「遊ぶのが仕事」の子供の年代でもある。
今のところその「子供」がなるべく十分「遊べる」ように家を守りつつ、
やりそうなことを先回りして備えておく、といったことをしているのだ。
ハヤテの存在があれば、それをほぼ全て独力でこなせてしまうために。
ナギが為すべき何かを見つけるまでは・・・


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