原子力に対する風当たりが強くなっている中、
それに代わる発電形態について少しまとめてみます。
火力発電など従来の発電は実績面でも考えやすい電力源です。
なにしろ計算上は火力だけでも必要な電力をまかなうことができる、
という報告もあります。もちろん石油が続く間は、ですが。
ただしその石油が、可採埋蔵量は改善されつつあるのですが
もはやかなり採掘困難な場所出ないと産出しなくなっているのです。
最近でもメキシコ湾や渤海湾などの流出事故が起きたように
事故が起きればそう簡単には対処できない場所がほとんどです。
燃料電池など家庭用の発電設備も最近開発が進行しており、
震災の際にも威力を発揮し注目を集めています。ただしその価格は
まだまだお手軽とは言い難く、太陽光でも手軽な価格とはいえません。
そして灯油式の発電機は騒音とかいろいろ・・・
また燃料電池などの場合は、やはり天然ガスなど石油同様の問題があり、
バイオ燃料はまだまだ生産量が限られています。太陽電池にしても
当然、天候に左右されることを忘れてはいけません。そしてもちろん
再生可能エネルギーの数々も注目しなければいけない存在です。
ただしさすがにデメリットも小さいわけではなく、設置条件もさることながら
風力発電の騒音や水力発電のダムなど、まだまだ課題は山積みです。
そしてもちろん、必要な電力自体を減らそう、という論議もありうるでしょう。
家庭や工場の、特に在宅時間の多い高齢者世帯や工場の操業時間などを
切り詰めて、生活水準(生存率や雇用を含む)を社会全体で下げることを
許容できるなら、それが最も有効な対策になりはするでしょう。その影響を
一番強く受けるのはもちろん、社会的弱者ということになりますが。