まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

食う、寝る、遊ぶ。

2009-06-29 | 随筆
うちの猫は金太郎、通称金ちゃんと呼んでいる。産まれてまもなく近くのダイエーで貰ってきて、カミさんに抱かれて育ったので、ぼくよりカミさんになついている。もう9年になるので、人間の歳でいうと丁度ぼくらと同じ年頃になる。彼の生態は「食う、寝る、遊ぶ」に徹底している。「食う」ということには一番執着があり、エサが欲しい時はぼくらの背中をカキカキして要求したりする。ダイエットもあって、なるべく一日80グラムに抑えるようにしているが、食べ終えると、すぐ睡眠に入る。猫は過ごしやすい温度というものをよく知っていて、冬は掘りごたつの中、春になると掘りごたつの横、梅雨時期になると二階の部屋、猛暑になると階段と、その時々の温度で最も過ごしやすい場所で眠る。暑くって部屋にエアコンを入れると、スーっと部屋から出て行く。猫はどうもエアコンのような不自然な冷房が苦手らしい。そして適性な場所でひたすら眠り、一日の三分の二は寝ている。夜になって、カミさんが少し遊んでやる。子供の頃や成長期はよく遊んでいたが、この頃はもう歳なのか夜の短時間に集約されている。そんな金ちゃんを見ていて、人生、「食う、寝る、遊ぶ」でいいんだなーっと思う。オーデンの詩に、次のようなのがある。「自分の存在なんて無用のものだということを喜びたまえ。そして、しかも活活と歩きたまえ。そして、自分が誰であるかを思い出したまえ」。しかし、おいらの場合、余計なことを考えてしまって、夜は眠れない、あまり食えない、あまり遊ぶことがない、と三拍子否定的な生態になっている。猫に比べると、ある意味不健康なんだろうなー。