
「シュルレアリスムとは何か」巌谷國士(ちくま学芸文庫)
昨日に続き姫路で「シュルレアリスム展」を観たことによるお勉強シリーズ。
巌谷の講演を収録したこの本を読んで知ったことは、シュルレアリスムがわかっていそうでわかっていなかったその概念です。かつて日本ではシュルレアリスムのシュルの部分ををシュールと表記されてしまっていたことがあり、それは違いますよという指摘なのである。そのとおりにボクもシュールという言葉から入っていった一人でした。
シュルレアリスムがフロイトの無意識の発見と大きく結びついていることから“作者の主観による自由な表象を超現実的に描こうとする”芸術運動とばかり、ボクも理解していたのですが、実は全くその逆であったということが、この本を読んでよくわかったのでありました。つまりシュルレアリスムは主観ではなく客観、そこに近づこうとした芸術運動であったのです。
超現実とは“現実の中に内在していて、ときによって露呈し、ある場合には現実が「超現実」になってしまう”、つまり“強度の現実”なのであると。それは“人間におとずれる客観的なものたち”、その“客観が人間におとづれる瞬間をとらえる”ことこそがシュルレアリスムの本質であったわけなのであります。
そして現実と超現実の間は、断絶・寸断されたものではなくて、“連続”の中にあるもの。超現実は、たとえば自動記述、コラージュ、フロッタージュ、デカルマコニーといった手法の発見によって“客観的にオブジェとして配列されるもの”なのであると。それであればこそ、一見すると意味不明なそれらの絵であっても何故か琴線に触れてくる感覚を受けるのは、観る側にも気づかないまでも超現実の感覚が連続性として存在しているのかも知れません。書き手の主観による幻想だけではつまらい?
しかし、その超現実とされるもの、もしかしたら大きな錯覚なのかも知れない(ありゃ?)、いやそれは我々が人類の進歩とともに忘れてしまった、失ってしまった超感覚の世界なのかもしれない・・・。
一昨日の記事で紹介した「シュルレアリスム」という本はよくわからなかったとかいたが、もう一度読むと少しは理解できるのかも知れない。
※“”部分同書から引用
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超現実とは“現実の中に内在していて、ときによって露呈し、ある場合には現実が「超現実」になってしまう”、つまり“強度の現実”なのであると。それは“人間におとずれる客観的なものたち”、その“客観が人間におとづれる瞬間をとらえる”ことこそがシュルレアリスムの本質であったわけなのであります。
そして現実と超現実の間は、断絶・寸断されたものではなくて、“連続”の中にあるもの。超現実は、たとえば自動記述、コラージュ、フロッタージュ、デカルマコニーといった手法の発見によって“客観的にオブジェとして配列されるもの”なのであると。それであればこそ、一見すると意味不明なそれらの絵であっても何故か琴線に触れてくる感覚を受けるのは、観る側にも気づかないまでも超現実の感覚が連続性として存在しているのかも知れません。書き手の主観による幻想だけではつまらい?
しかし、その超現実とされるもの、もしかしたら大きな錯覚なのかも知れない(ありゃ?)、いやそれは我々が人類の進歩とともに忘れてしまった、失ってしまった超感覚の世界なのかもしれない・・・。
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