今年は琳派の酒井抱一の生誕250年ということで、その抱一の作品を展示する企画がいくつか開かれています。東京・畠山記念館でも「酒井抱一 琳派の華」と銘うたれたものが開かれています(3/21まで)。そこの展覧会は展示替えがあって、まず1回目(前期)に見た作品が予想以上によかったので前期、後期と2回足を運びました。
まず、1回目の前期の展示では抱一の「四季花木図屏風」がよかったです。四 . . . 本文を読む
出光美術館で開催されている「琳派芸術ー光悦・宗達から江戸琳派」展の第2部「転生する美の世界」(~3/21まで)も見に行ってきました。今年は琳派の酒井抱一の生誕250年にあたるそうで第2部は、その抱一中心の展示となっています。第1部の煌めく金の世界とは違って渋めな燻し銀の世界が広がっていました。
まずは会場に入ると目に入ってくるのが、その抱一が描いた「風神雷雷図屏風」です。宗達から . . . 本文を読む
本日は、昨日アップした「琳派 RIMPA-国際シンポジウム報告書」のメモの続きです。
■尾形光琳《紅白梅図屏風》と現代絵画ー岡本太郎と中西夏之の見解をめぐって(北澤憲昭)※北澤の論旨とは関係なく引用しました。
・光琳の画面はすべてを拒否する。鑑賞者は夢みることも許されない。ただ作者の気合、それによって作り出された世界のみが厳存する。そこには空気さえも見られない。 . . . 本文を読む
2004年8~10月にかけて東京国立近代美術館において「琳派 RIMPA」展が開催されました。今回取り上げるこの本は、その展覧会に合わせて同年8月28日に開かれた国際シンポジウムをまとめたものであります。ボクはその展覧会のことをうっすらと記憶しています。当時は日本画など興味がなかったので、その展覧会には行かなかったのですが、タイトルに「RIMPA」なる横文字があり何かとても斬新な感じがしたのでした . . . 本文を読む
日本美術の中で一条の光のように見える≪琳派≫という言葉は、ある特定の画家あるいは流派を指しているのではなく、本阿弥光悦、尾形光琳、俵屋宗達から酒井抱一、鈴木其一までに直接の師弟関係がないままその伝統が継承されていく流れを指しているところが面白い。そしてその呼び名が定着したのが1972年に東京国立博物館で開かれた「琳派展」というのだから、美術展の意義というのも感じさせてくれる。今回は、そんな琳派のお . . . 本文を読む
出光美術館で琳派に関する展覧会を開催しています。会期を分けた1部と2部の構成になっていて、1部の前期は<金>を中心に光悦、宗達、光琳がメインに据えられて、2部の後期は<銀>を中心として抱一、其一をメインに据えた展示構成になっています。もうすでに会期は終わってしまったのですが、1部の「琳派芸術ー光悦・宗達から江戸琳派 煌めく金の世界」展(2/6で終了)を見てきた印象を書きたいと思います。
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■製作年:2010年■監督:デヴィッド・フィンチャー■出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、アーミー・ハマー、他
エジプトのムバラク大統領を辞任に追い込む際に大きな役割をはたしたと言われている話題のSNSサイト「フェイスブック」、そのサイトの起業を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」を見ました。いわゆる実録もので、主人 . . . 本文を読む
先週大阪の実家に帰る用事がありました。その途中、梅田のファッションビル「HEP FIVE」に立ち寄りました。その8階のイベントスペースで開催していたのが「愛の秘密工作室」展(2/13で終了)。プロダクトデザイナー、コピーライター、雑貨デザイナー、現代美術、などの7組のアーティストがそれぞれ独特の<愛>の形を表現したものを展示していました。梅田のど真ん中阪急系のあの観覧車があるファッションビルにおけ . . . 本文を読む
■製作年:1974年
■監督:野田幸男
■出演:杉本美樹、丹波哲郎、室田日出男、他
たとえば東映ピンキーバイオレンス(=以下PV本)に関する本を見ていると杉本美樹が主演した「0課の女 赤い手錠」が非常に評価が高いことがわかってきます。なかにはそれを4回も見たというコメントもありました。それを象徴するかのようなジャケット写真がめちゃカッコイイ!ここまでいかしたジャケットはそうは . . . 本文を読む
■製作年:1973年■監督:鈴木則文 ■出演:池玲子、クリスチナ・リンドバーグ、根岸明美、他
今日はこれまでしつこく書いてきた(?)女子高ものや、スケ番ものではありません。池玲子を主役に配置した任侠映画といっていい作品です。監督は鈴木則文、一連の記事によってボクにとっては、すかりお馴染みになった監督です。その手腕は東映のプログラム・ピクチャを支えてきた豪力の監督の一人 . . . 本文を読む
■製作年:1973年■監督:志村正浩■出演:池玲子、田島晴美、織部ゆう子、成瀬正孝、一の瀬レナ、他
今でいうところのクラブ、昔はゴーゴークラブ?サイケデリックなファッションに装った女性らが矢沢永吉が率いた伝説のロックバンド・キャロルの「ルイジアンナ」に合わせて体をくゆらせる。当時の不良のだいひょうてきな音楽となればやはりキャロルなのか?今回も<恐怖女子校>シリーズの作品を見ました。池玲子と杉本美 . . . 本文を読む
■製作年:1973年■監督:志村正浩 ■出演:池玲子、叶優子、白石襄、三原葉子、城恵美、他
米軍基地の側にある私立の女子高、授業中には軍用機が上空を飛んでいる。安保、ベトナム戦争という当時の様子を反映しているかのような舞台設定です。その学園にスケ番グループがいるわけなのですが、彼女らのスカートの丈が今まで見てきた映画の中で一番長いように見えました。ボクにとってスケ番とは、スカートの丈が長いという . . . 本文を読む
■製作年:1973年
■監督:鈴木則文
■出演:杉本美樹、池玲子、渡瀬恒彦、他
今日も<恐怖女子高校>シリーズの映画です。映画は、冒頭からの赤いマスクで顔を覆った風紀を取り締まるまるで第二次対戦下のドイツのゲシュタポのような在校生によるリンチから始まりました。犠牲となる女学生を半裸にしてその女の血を抜くという荒っぽいことをします。フラスコに溜まる血を見ていると荒っぽいを通り越 . . . 本文を読む
■製作年:1972年■監督:鈴木則文 ■出演:杉本美樹、池玲子、三浦夏子、須藤リカ、他
池玲子と杉本美樹が活躍した映画<スケ番>シリーズと交互に上映されていたと思われるのは<恐怖女子高校>シリーズなるもの。タイトルが凄い、なんせ<恐怖>ですから。で、見てみると、彼女らの演じる舞台が街中から女子校に移っただけで基本的には<スケ番>ものと変わりがない女の意地を爆発させるハード . . . 本文を読む
■製作年:1971年■監督:鈴木則文■出演:池玲子、杉本美樹、賀川雪絵、他
この数年前から、東映ピンキーバイオレンスと呼ばれ注目を集めている?(誰が?)70年代初頭にヤクザ映画との併映で作られた東映のスケ番映画。注目とは勝手にボクが決めてしまっているのですが、少なくともすっかりはまってしまったスケ番映画シリーズの記念すべき第一作がこの映画なのです。
主演はもちろ . . . 本文を読む