渋谷のポスターハリスギャラリーで「宇野亜喜良展 ひとりぼっちのあなたに」を見に行きました。ポスターハリスの名前は私にとっては懐かしい感じがします。その名前は確か90年代頃に注目を浴びたはずです。演劇のポスターを街角や飲み屋などに貼って生計を立ててるポスター貼り屋さん、この唯一オンリーワンの仕事が気がついたら現代演劇史を顧みる時に欠かせない貴重なポスター・コレクションの山となった。私も90年代のいつ . . . 本文を読む
■日時:2012年1月28日(土)、19:00~
■劇場:シアタートラム
■脚本:長田育恵
■演出:扇田拓也
■出演:尾崎宇内、福田温子、西田夏奈子、稲葉能敬、他
「演劇ユニットてがみ座」による公演「乱歩の恋文」をシアタートラムで見ました。このblogを書きはじめるきっかけとなった江戸川乱歩(食わず嫌いでいた江戸川乱歩を40歳代の後半に初めて乱歩を読んで、こんなに面白い小 . . . 本文を読む
現代演劇史を見ると必ず登場するのが鈴木忠志という名前を、劇団SCOTという名前を、利賀フェスティバルという名前を見ることができます。昨年末にはその鈴木忠志の劇団SCOTのお芝居を初めて見たのです。(演目は「別冊 谷崎潤一郎」)一時は一週間に一冊の読破を目標にしていたけれど、最近はあまり手にすることがめっきり少なくなってしまった新書、その鈴木忠志が岩波から「演劇とは何か」を出していて(初版は1988 . . . 本文を読む
→ヒューマントラストシネマ有楽町
■製作年:2010年■監督:ワン・ビン■出演:ルウ・イエ、リャン・レンジュン、シュー・ツェンツー、ヤン・ハオユー、チェン・ジェンウー、他
映画雑誌などで評判の高く、キネマ旬報の2011年外国映画ベスト・テンの第4位にも選ばれた「無言歌」を見ました。中国の知られざる歴史の断片をまるでその現場に行って撮影してきたかのようなリアルにしてドキュメ . . . 本文を読む
■日時:2012年1月21日(土)、19:00~
■劇場:吉祥寺シアター
■作:寺山修司
■脚色:岸田理生
■構成・美術:宇野亜喜良
■演出:水嶋カンナ
■出演:毬谷友子、水嶋カンナ、今村美乃、黒色すみれ、他
ProjectNyxによる演劇公演、寺山修司の「くるみ割り人形」を見に行きました。この作品、手元にある寺山修司の戯曲集を見ても見当たらない。当日購入したパンフレ . . . 本文を読む
■日時:2012年1月21日(土)、15:00~
■劇場:新国立劇場中劇場
■原作:泉鏡花
■脚本・演出:小田健也
■作曲:池辺晋一郎
■出演:大間知覚、沢崎恵美、井上白葉、他
■合唱:日本オペラ教会合唱団
■管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
泉鏡花の小説「高野聖」をオペラ化した作品を新国立劇場で見ました。これまで泉鏡花の小説をオペラ化されたものは「天守物語」 . . . 本文を読む
昨年の大晦日の紅白歌合戦で審査員をしていた日本画家の松井冬子さん、女優と並んでも全くひけをとらない超の文字がつく美人です。美人だからというわけではないのでしょうが度々メディアに登場しその美貌を披露してくれます。その松井冬子さんが初めて公立の美術館(横浜)で大規模な個展を開催しており、見に行きました。彼女の代表的な作品はメディアで紹介されたものを見たことがあったのですが、今回初めて実作品でその全貌に . . . 本文を読む
六本木の美術館で「歌川国芳展」が開催されている(~2/12まで)。国芳は彼の絵の中にスカイツリーを描いたものがある?と話題になったこともあり、今最もホットな浮世絵師と言っていいだろう。私も国芳は北斎と並んで双璧をなすお気に入りの浮世絵師だ。その国芳、生誕150年ということで昨年から今年にかけていくつもの展覧会が開かれた。この六本木のものもその一環のもので大阪から巡回してきた企画だ。
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東京国立近代美術館フィルムセンターで「日本の映画ポスター芸術」展を見ました。私が青年になった頃は映画産業は斜陽化していました。一人、角川映画が気を吐いていたように記憶しています。映画を公開する際の宣伝媒体として街角に貼られた映画ポスター、そこにはいろいろな方の才能が結集していたのだと…それがこの展覧会の趣旨?。
私としてはポスター芸術を語るときよく引き合いに出される . . . 本文を読む
西洋絵画史の中で燦然と輝き、多くの知識人が愛してやまない画家フェルメール。私は食わず嫌いというか、今までそのフェルメールの絵が来日し話題になり展示されたのを一度も見に行ったことがありませんでした。世間が騒ぐほど写真で複製されたその絵を見る限り何も心を揺り動かすものを感じなかったからです。その今回、渋谷のBunkamuraがリニューアルされ、そのオープンの目玉としてフェルメールが展示されたのですが、 . . . 本文を読む
国立近代美術館で開催されていた「脱ぐ絵画 日本のヌード1880ー1945」展(1/15で終了)を見に行きました。人気の展覧会とは裏腹に観覧者はパラパラといるだけ、しかし、企画展として内容は充実している展覧会だったと思いました。近代日本の夜明け、江戸時代が終焉し、開国・明治維新と歴史は大きく展開するなか、日本は西洋の文化を積極的に取り入れていくことになる。所謂、昔教科書で習った文明開花と呼ばれる時代 . . . 本文を読む
これまでゴヤについてお勉強したことをベースの基礎知識にしてようやく?上野の国立西洋美術館で開催中の「ゴヤ展」へと行ってきました。40年ぶりという目玉の展示もあるので相当な混雑を予想していましたが、人は多いもののへきへきするような混雑ではありませんでした。おかげでゴヤの絵をゆっくりとは言えないですが大混雑している展覧会に比べて堪能することができました。また、会場の構成も「着衣のマハ」がメインで後はと . . . 本文を読む
現在、東京・上野の国立西洋美術館では「ゴヤ展」が開かれています。展示の目玉は「着衣のマハ」、その絵は40年ぶりの来日であるといいます。その展覧会に連動するようにテレビでもゴヤに関する番組を放送しています。昨年の12月のNHKの美術番組「日曜美術館」では、「永遠のマハ」と題した特集を組んでいました。ゲストはド派手な衣装の山本寛斎氏と早稲田大学でゴヤ研究家の大高保二郎氏です。
その山 . . . 本文を読む
ゴヤに関するエッセイや小論文を集めた本です。そこには私が比較的意識して読んでいる澁澤龍彦の文章やジョルジュ・バタイユのものも収められています。本日はそうした小品の中からバタイユや澁澤の文章から気になったところをピックアップし引用したものを記載しました。
「沈黙の絵画」ジョルジュ・バタイユ
・彼は現代世界の分裂全体を予告するのである。 &helli . . . 本文を読む
■製作年:1999年■監督:ビガス・ルナ ■出演:アイタナ・サンチェス・ギヨン、ペネロペ・クルス、ジョルディ・モリャ、ホルヘ・ベルゴリア、ステファニア・サンドレッリ、他
映画「裸のマハ」を見ました。監督は若きペネロペ・クルスが大胆ヌードを披露した「ハモンハモン」を撮ったビガス・ルナです。舞台はゴヤは宮廷画家として成功した時代、王妃マリア・ルイーサが情夫ゴドイを拾い上 . . . 本文を読む