■製作年:2014年■監督:マーク・ウェブ■出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、ジェイミー・フォックス、デイン・デハーン、他
GW公開の映画の目玉の一つは「アメイジング スパイダーマン2」。私はハリウッド大作映画は、完璧にエンターテイメントとして練り込まれすぎた脚本と凝り過ぎた映像表現(全く隙がなく逆にウンザリしてしまう)、そしてCG多用の人工的な画面(ありえない映像 . . . 本文を読む
■製作年:2013年■監督:ロバート・B・ウィード■出演:ウッディ・アレン、ダイアン・キートン、ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、他
「アニー・ホール」、「マンハッタン」、「カイロの紫のバラ」、最近では「ミッドナイト・イン・パリ」など数々の名作を残して今も現役で活躍する映画監督ウディ・アレンに焦点をあてたドキュメンタリー作品「映画と恋とウディ・アレン」を見ました。それを見ているとウディ . . . 本文を読む
■製作年:1985年■監督:スティーヴン・スピルバーグ■出演:ウーピー・ゴールドバーグ、ダニー・グローヴァー、マーガレット・エイヴリー、オプラ・ウィンフリー
「カラーパープル」はビデオ化された時に見た記憶があり「風と共に去りぬ」といった大作映画の流れだよなという印象を持っていました。主演のウーピー・ゴールドバーグは、素晴らしい演技により、その後、あれよあれよとトップスターとなっていきました。
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■製作年:2013年■監督:アスガー・ファルハディ■出演:ベレニス・ベジョ、タハール・ラヒム、アリ・モッサファ、他
現在活躍する映画監督のなかで、実に緻密にかつ繊細に描くことができる作家の一人がイランのアスガー・ファルハディだと思います。彼の映画はまるで文学作品を味わうような感覚で見ることができます。アスガー・ファルディ監督の近作の数々は、ベルリン映画祭、アカデミー賞、カンヌ映画祭と世界的な映画 . . . 本文を読む
■製作年:2013年■監督:ライアン・クーグラー■出演:マイケル・B・ジョーダン、オクタビア・スペンサー、メロニー・ディアス、他
2009年の元旦、オスカー・グラントは電車の中で乱闘騒ぎに巻き込まれ、フルートベール駅の構内で警官に捕まり、手錠をはめられたままうつ伏せになった。警官は丸腰で無抵抗な彼を銃で撃った。翌朝、彼は帰らぬ人となった。この駅構内で起こった悲劇には多くの目撃者がおり、携帯電話で . . . 本文を読む
■製作年:2012年■監督:マーク・ウェブ ■出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス、他
映画「アメイジング・スパイダーマン2」が近々公開されるので、その前に第一作となる「アメイジング・スパイダーマン」を見ました。僕らの世代ですと子供のころに「バットマン」の海外ドラマを放送していたこともあり、馴染みという点ではバットマンなのですが、ビルの谷間を豪快に駆け抜けてい . . . 本文を読む
■製作年:2012年■監督:アン・リー■出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、タブー、レイフ・スポール、他
この映画は映画館で見ればよかったなーとつくづく思う作品でした。アカデミー賞の候補になっていたとはいえ、トラと漂流、なんてあったのできっと私が嫌なCGを多用したハリウッド・テイストのゲップが出る映画なんだろうなと勝手に想像し、映画館で見ることを遠慮していたわけです。しかし、それは . . . 本文を読む
■製作年:2012年 ■監督:キャスリン・ビグロー■出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、他
9.11全米同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラデンの暗殺を描いた映画です。映画はドキュメンタリー・タッチで緊迫感ある映像が続きます。昨年のキネマ旬報による読者選出のベストテンでも高位のランクを付けた映画で、見ていても飽きることなく、映画の出来とし . . . 本文を読む
■製作年:2013年■監督:スティーヴ・マックイーン ■出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、他
今年のアカデミー賞作品賞に選ばれたこの映画「それでも夜は明ける」は、久々に重厚な映画を見たって感じでした。黒人差別、奴隷制度の闇の側面を真正面から描いた映画で、その映像描写は見ていても憤りを感じざる得ないほどの迫真性と残 . . . 本文を読む
■製作年:2012年
■監督:クリスティアン・ペッツォルト
■出演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト、他
ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞している作品です。東西に分裂しているドイツを描いた映画で、私自身はそうした状態のドイツを描いた映画を見たのは、ほとんどはじめてに近いかもしれません。冷戦の象徴として東西を分断したベルリンの壁という存在は、現代史においてももっとも重要な . . . 本文を読む
「官能教育」なんて生々しいタイトルの新書であります。執筆者は宗教学者の植島啓司氏、私としては彼の本は何冊か読んだことがある比較的馴染みのある方です(大昔、大学の授業を潜りで1回だけ聞いたことがある)。宗教というものを見ていくと、トランス状態というのか、脱自というのか、私という感覚が消えていき大いなるものと遭遇、一体化を体験するという聖なる体験というものに突き当たることがあります。この聖なる体験は恍 . . . 本文を読む
■製作年:2013年■監督:ベン・スティラー■出演:ベン・スティラー、ショーン・ペン、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン、他
映画「LIFE!」を見てきました。雑誌「LIFE」誌の写真管理部に勤務し、裏方としてビジネスの表舞台に立つこともなく、そして気も弱く不器用でうだつのあがらないサラリーマンが、仕事におけるトラブルがきっかけで、それまで精根注いできた仕事へのプライドにかけて人生を一変 . . . 本文を読む
国立新美術館で開催中の「イメージの力」展を見てきました。この展覧会は通常の美術館で開催されるものとは一味も二味も違うものです。なぜならは通常、美術作品を展示し成立し得る美術館の企画展ですが、今回展示されているものは、美術作品と呼べるものではなく、国立民俗博物館がコレクションしている数々の民俗学的・人類学的な資料なのですから。しかしこれがかなりの存在感を持って美術館の空間をしめていました。それらは、 . . . 本文を読む
BS日テレで放送中の「ぶらぶら美術・博物館」で「ラファエル前派展」を特集(2月21日に放送)ていたものを録画し、それを見ました。評論家の山田五郎氏が、お笑いのおぎやはぎ、モデルの高橋マリ子さんとともに美術展を鑑賞するのですが、とにかく、山田五郎氏の博学ぶりが凄まじい。おそらくは事前に調査しているのでしょうが、その知識たるや半端ではありません。で、最近、思うことはこうした美術展を特集したテレビ番組を . . . 本文を読む
「ラファエル前派展」と時を同じくして開催されているのが、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されている「ザ・ビューティフルー英国の唯美主義1890-1900」展です。前の「ラファエル前派展」と合わせて見ると1850年代から19世紀末へと至るイギリスの絵画の流れの一端がわかるというものです。ラファエル前派の運動を起こした若手の芸術家から端を発した動きは、“芸術はのための芸術” . . . 本文を読む